毎年恒例 高崎山で「サルの個体数調査」始まる 前の年はC群が山から下りてこない異例の事態に…大分
新年度がスタートしておよそ1か月。
新たな環境で挑戦を続けているという人もいると思います。
今回は、野生のサルを間近で観察することができる大分市の高崎山自然動物園で働く新人ガイド奮闘記を紹介します。
高崎山の新人ガイド
◆大槻高嶺さん
「おーい、おーい」
サルを寄せ場に“出勤”させるため大きな声で呼んでいるのは大槻高嶺さん、30歳。
動物が好きで、大学院を卒業後この春から高崎山自然動物園で働き始めました。
◆大槻さん
「小さいころから動物園で働くことが夢だったので、その夢を叶えることができて非常にうれしいです」
難関…サルの見分け
新人にとって一番大変なのはサルを見分けること。
これができなければ観光客にサルの説明をするガイドは務まりません。
大槻さんはスマートフォンでサルを撮影し名前や特徴を覚えています。
◆大槻さん
「撮ったのを後から先輩に聞いて何という名前なのか調べたいです」
1か月ほどで覚えることができたサルは10数匹。
まだまだ勉強中です。
緊張…ガイドデビューの日
そんな中、大槻さんは1人で本格的なガイドを担当するデビューの日を迎えました。
◆先輩ガイド 木本智さん
「(サルと)目が合ったら目をそらすことをお願いします。その癖が家に帰っても抜けなくてね、ただいまと帰って妻と目が合ったら目をそらすんです(笑)」
多くの客を楽しませる先輩の姿を見ながら緊張した様子で出番を待ちます。
そして…。
◆大槻さん
「ハジメさん、37歳。かなりのご長寿です。人間にすると120歳ほどになります」
ついにデビュー。
覚えたことを丁寧に伝え、出だしは順調のようです。
お客さんを留める難しさ…
しかし、しばらくするとお客さんは離れていってしまいました…
◆大槻さん
「難しいです、ガイド。客をここに留めつつ話を続けることが自分にはまだマネできないので(先輩は)すごいなと思います」
とはいえ、先輩からの評価は…?
◆先輩ガイド 木本智さん
「本当にいい声です。あとは度胸と、いかにお客に喜んでもらえるか。自分という一線を越えて弾けてほしいです」
一人前のガイドを目指して
◆大槻さん
「まだまだ知識不足なところがたくさんありますが、まずは勉強する気持ちでいろいろなことに挑戦していきたいです」
アフターコロナで観光地の期待が高まる中、一人前のガイドを目指し大槻さんの奮闘が続きます。