早くも「年末年始商戦」食卓を彩るクリスマスケーキやおせち トレンドや物価高騰の影響は 大分
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、「5類」に引き下げられました。
新型コロナに翻弄され続けてきた観光業界でも復活に向けた挑戦が始まっています。
コロナ禍で打撃を受けた観光施設が人気画家とタッグを組んだ新たな取り組みを取材しました。
コロナ禍で打撃を受けた観光施設
◆男の子
「きれい」
◆女性
「青くてすごく綺麗で、これだけ咲いていると圧巻」
ゴールデンウィーク中は可憐なネモフィラが咲き誇り、爽やかなブルーの絨毯が広がった大分県杵築市の大分農業文化公園「るるパーク」。
今は、アイスランドポピーが見ごろとなっています。
連日、賑わいを見せていますがコロナ禍で大きな打撃を受けました。
2020年のゴールデンウィーク期間中は休園となったほか、その後もイベントの中止などを余儀なくされました。
来園者数は、前年度と比べ約5万人減少。この3年間は、様々な制限を受けてきました。
◆るるパーク 徳野満園長
「スタッフとしては沢山の人に花を見てもらいたいという一心でつくっているので、大変残念な気持ちでいました」
アフターコロナへの起爆剤に 人気画家とタッグ
こうした中、アフターコロナへの起爆剤になればと4月、園内に開設されたのが…
大分市在住の人気画家北村直登さんのギャラリー兼アトリエです。
鮮やかで斬新な色使いが印象的な北村さんの作品は、全国放送のドラマで起用され一気に注目されるようになりました。
こちらでは、現在17点を展示しています。
また、創作活動の場としても活用するほか即興で絵を描く「ライブペインティング」を開くなど北村さんも施設の活性化に一役買いたいと話します。
◆北村直登さん
「色々できることはやってみようみたいな感じの新たな試みの1つだったので、いいチャンスをもらえてよかったと思います」
脱コロナ…希望を込めた「龍」の絵
この日、北村さんは「脱コロナ」をイメージして絵を描いてくれました。
絵具を大胆に手で直接のばしていきます。
さらにペインティングナイフで色を重ねたりして仕上げていくと…
迫力のある「龍」の絵が完成です。
コロナ禍という苦難の時期を乗り越え進んでいくというメッセージが込められています。
◆北村直登さん
「まだまだ時間はかかるかもしれないし傷は癒えない人は沢山いると思うけど、それでも希望的なものが描けたらいいなと思いました」
入口には大きな作品も
施設の入り口では縦7メートル、横5メートルほどの北村さんの大きな作品が訪れた人たちを出迎えます。
このほか、ステッカーやポストカードといったグッズを販売するコーナーも設置されました。
◆北村直登さん
「アート業界のカテゴリーの中でやるだけじゃなくて、色々な人たちと協力して、より大分県が盛り上がったり魅力ある県だということを知ってもらえると1番いいなと思います」
営業の自粛やイベントの中止など新型コロナに翻弄され続けてきた観光業界。
復活に向けた挑戦が始まっています。