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県内では珍しい、生マグロを専門に扱う店がことし大分市内にオープンしました。
この店には、古里の保戸島を盛り上げたいというオーナーの男性の思いが詰まっていました。
大分市月形にある農産物直売所の敷地内にオープンしたこちらの店。
ショーケースに並んでいるのは冷凍ではない生のマグロ!
県内では珍しい生マグロの専門店なんです。
オーナーは西田量さん(41)、津久見市保戸島の出身です。
ーー西田量さん
「保戸島はいま人口も減ってマグロ漁船もかなり減ってきていて、保戸島と言えばマグロなので、マグロを使って何か元気の出るようなことをやりたいなと思って始めました」
マグロ遠洋漁業の基地でもある保戸島。
およそ40年前、最盛期だった頃は170隻ほどのマグロ船が漁協に所属していましたが、現在は7隻のみとなっています。
西田さんの父親は現役のマグロ漁船の船長の1人。
漁の魅力だけでなく、その大変さも聞きながら育ったと言います。
父親の船「海王丸」を店の名前に使っていたり漁で使う浮き玉や大漁旗を店内に飾るなど、マグロ漁の雰囲気を演出しています。
生マグロとは一度も凍らせていないマグロのこと。
鮮度が命で、店には保戸島の漁船が水揚げし冷蔵の状態で直送された天然マグロを置いています。
保戸島で日常的に食べていた生マグロのおいしさを多くの人に知ってもらい、古里を盛り上げたい。
そんな思いから魚の販売を始めた西田さんですが、実は本業は…
個人宅のリフォームを手掛ける会社を経営しているんです。
ーー西田量さん
「リフォームも現場終わって喜んでもらったりしますが、マグロも食べたことのない生マグロを食べた時に、お客がみんな感動してくれるので似ているのかと思います」
2足のわらじを履く西田さんの店を手伝っているのは、同じく保戸島出身だという妻の両親です。
ーー義父
「やっぱり頑張ってほしい。もっと保戸島が活気づいてくれればと思う」
また、店で提供しているひゅうが丼には西田さんの母親特製のタレがかかっています。
家族みんなで切り盛りする店には連日多くの客が訪れていて、リピーターも増えているそうです。
ーー訪れた人は
「それまでのマグロの概念が変わったというか、あまり好きではなかった、赤身の刺身とか。でも生を食べてから好きになりました。マグロを見る目が変わりました」
ーー西田量さん
「この店に来てもらったお客が、保戸島ってこういう島なんだと思ってもらって、行ってみたいなというふうなきっかけになってもらえれば、もうそれだけで(店を)やった感はあるかな」
古里を思う気持ちから誕生した西田さんの店。
毎月第2、第4の土曜と日曜には保戸島の郷土料理も販売しているということです。
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