3月も続く値上げラッシュに“品不足”が追い打ち…3400品目の値上げに「企業努力も限界」

2023年02月28日 18:30更新

2月も終わり3月がスタートしますが、またもや「値上げラッシュ」です。

 

 

民間の信用調査会社・東京商工リサーチによりますと、原材料価格の高騰などを受け3月もおよそ3400品目が値上がりするということです。

 

さらにスーパーでは記録的な品不足の商品もでています。

 

 

取材しました。

 

3月も続く「値上げラッシュ」

 

毎月のように繰り返される「値上げラッシュ」。

 

 

ーーTOS田辺智彦キャスター

 

「大分市内のスーパーです。3月から私たちに身近な様々な商品が値上げされます」

 

 

その1つがミツカンの「味ぽん」。

 

33年ぶりの値上げで、600ミリリットルの参考小売価格は税込み426円から468円となります。

 

 

 

また、森永製菓はチョコやビスケットなどを最大で20%以上。

 

サントリーはウイスキーなどの輸入酒を、最大で28%値上げします。

 

 

ーー買い物客は

 

「(値段が)上がったら困りますよね」

 

「(値上げは)逆らいようがないというか、仕方がないという感じ」

 

 

こちらのスーパーでは、3月だけでおよそ600品目の値上げを予定しています。

 

 

 

ーーコープ下郡 戸高優也副店長

 

「企業努力ではどうにもできないところがあるので、今回の値上げはお客様に理解してもらえれば」

 

値上げの波は“価格の優等生”にも

 

一方、値上げの波は「価格の優等生」と言われる卵にも…。

 

今年度、全国で鳥インフルエンザが相次いでいて、ニワトリの殺処分数は過去最多のおよそ1500万羽に上っています。

 

 

 

そのため卵の供給量が大幅に減少。

 

こちらの店では、3月1日から多くの卵で価格がおよそ1.5倍になります。

 

これまで週に2回行っていた卵の特売も取りやめざるを得ない状況だと言います。

 

 

卵不足の影響は飲食店にも…。

 

 

ーーやわら 竹中紀行さん

 

「上がるものは仕方ないというか、こっち(店)が今、我慢するしかないですね」

 

 

 

大分市内のこちらのお店では、卵焼きなど4種類の卵料理を提供しています。

 

卵の仕入れ価格は、安定していた3か月前と比べておよそ2倍に値上がりしているということです。

 

 

ことしに入り卵料理を100円値上げしましたが、それでも採算ギリギリの状況だと話します。

 

 

さらに今後、懸念されるのが不漁となっているサバです。

 

 

 

ーーやわら 竹中紀行さん

 

「まだ入荷できないとかじゃないですけど、少しずつ(価格が)上がってきています。(サバの)入荷があまりできないという話はもう入っています」

 

 

新型コロナの感染拡大も落ち着き客足が戻ってきているだけに、こうした品不足の影響がこれ以上深刻化しないことを祈るばかりだと話します。

 

 

 

値上げラッシュと供給不足のダブルパンチ、今後も各方面に大きな影響を広げそうです。

 

 

また東京商工リサーチによりますと、ことし4月にはさらに4700を超える品目で値上げが予定されているということです。

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