left
right
「およそ2億1000万円」。
これは、ことしに入って6日までに大分県内で確認された特殊詐欺の被害額です。
去年1年間の被害額は8000万円程で、既におよそ2.5倍に上っています。
年末調整があるこの時期はお金が戻ってくるなどとかたり、毎年、詐欺が多くなりますが、ことしは特に「ある手口」が増えているといいます。
その手口とはーー。
年末にかけ増加する「特殊詐欺」。
6日、大分市の銀行では警察官がチラシなどを配り注意を呼びかけていました。
県内では、5日にも大分市の女性がおよそ1500万円をだまし取られる被害が確認されました。ことしは1000万円をこえる特殊詐欺被害が県内で4件確認されていて、最も被害額が大きかったのはおよそ4700万円でした。
こうした高額被害の4件全てが「架空料金請求詐欺」です。
県内の特殊詐欺の手口の割合を見ても、全体の7割以上を占めています。
この架空料金請求詐欺の中でも、ことし特に増えている手口が…
ーー県警 安全・安心まちづくり推進室 別府敦室長
「若者たちのスマートフォンにも(ショートメッセージが)入ってきて、そこでURLを押すと受け取りのために手数料などという感じで若い人も電子マネーの被害が多くなっている」
『【国税庁9月16日】重要なお知らせ、必ずお読みください』
こちらは実際に送られてきた詐欺のショートメッセージで、URLが添付されています。
他にも「利用料金の確認がある」といったものなど、様々なメッセージでウェブサイトに誘導したり電話をかけさせ、手数料などの名目で現金をだまし取る詐欺が相次いでいるといいます。
また、ショートメッセージに次いで多い手口がパソコンなどでサイトを見ている時に警告画面が表示されるというもの。
ーーTOS山路謙成記者
「どのようなところが、怪しいという判断材料になるのか」
ーー県警 安全・安心まちづくり推進室 別府敦室長
「画面上に『トロイの木馬に感染している』と。そして『このヘルプ電話に電話してください』というような表示がある」
こうした架空料金請求詐欺は、携帯電話やパソコンを持っている人なら誰でも被害に遭うおそれがあり、20代から50代までの若い世代の被害も増加傾向にあるということです。
大分県警の認知件数も11月末の時点で600件と、去年の同じ時期に比べおよそ180件、増えています。
県警では、11月から警察官が制服でコンビニを利用できるようにし、ATM付近を警戒したりチラシを配るなどして注意を呼び掛けています。
ーー大分南警察署 生活安全課 那波寛之課長
「もしかしたらあなたに届くかもしれないし、そういった認識を一人一人がもってもらって防犯意識を高めてもらいたい」
年末にかけて増加する特殊詐欺。
身近な携帯電話やパソコンなどを狙った手口が増えていて、注意が必要です。
最新のニュース
関連記事
碁盤にかける青春 囲碁で高校日本一の17歳 年齢制限無い大会で恩師と対局【大分】
「別府ひき逃げ容疑者を重要指名手配に」「オスプレイ緊急着陸」など1週間のニュース振り返り
「お風呂が沸きました」音声も 講談師一龍斎貞弥さん(臼杵市出身)ステージ4のがん乗り越え…【大分】
自転車ロードレース国際大会「マイナビ・ツールド・九州2023」10月開催 九州の魅力を世界へ【大分】
期間限定「夜の海地獄」 湯けむりとライトアップの幻想的な世界【大分】
平均年齢72歳「ヒップホップダンスチーム」全国大会で準優勝 ダンスが“元気の源”【大分】