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デジタル技術を活用して観光地の活性化を目指す国の実証実験が、大分県別府市で行われました。
一役買ったのは若い世代に人気の2.5次元俳優「ぼくたちのあそびば」。ポストコロナを見据えた観光需要の拡大に向けた取り組みを取材しました。
温泉の湧出量と源泉数が共に日本一を誇る別府市。
この全国有数の観光地をさらに盛り上げようという取り組みが21日、市内のホテルで行われました。
その中心的な役割を担ったのが…
「ぼくたちのあそびば」動画投稿サイト「YouTube」のチャンネルを開設している4人の俳優です。
いずれもアニメや漫画などの2次元の世界を3次元、つまり実際の舞台で演じる、いわゆる2.5次元俳優で若い世代を中心に人気を誇っています。
そんな彼らが行ったのが、リアルタイムで別府の魅力を紹介する動画配信。4人が市内の観光名所を巡り、見どころや食などを紹介しました。
さらに、大分名物のとり天や別府冷麺など地元で人気の商品をインターネットで販売しました。一定数を売り上げると4人が食べられる仕組みとなり、賑やかな雰囲気の中で動画配信が行われていました。
そんな取り組みの目的は、コロナ禍で打撃を受けた観光業の支援。
国はデジタル技術を活用し、地域を活性化させる新たな仕組みを作ろうと全国各地で実証実験を行っています。
今回はその1つとして、TOSや別府市のB‐biz LINKなどが企画しました。
およそ2時間のライブ配信を全国の延べおよそ9000人が視聴。
4人のステッカー付きの宿泊補助券やアクリルスタンドが付いた宿泊プランなど、ファンには嬉しい商品も出品され、予想を大幅に上回る売れ行きだったということです。
ーーぼくたちのあそびば
「色んな地域の人と関わりあって、僕らの知名度(向上)にも繋がるし別府も知ってもらえるということで、(この事業が)47都道府県にここから始まっていけばいいと思う」
これらの商品は専用サイトで来年3月まで販売される予定です。
地域の魅力を広く届け、観光地の支援を目指す今回の取り組み。主催者は「今後も国などと協議しながら持続的に行える事業を目指したい」としています。
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