早くも「年末年始商戦」食卓を彩るクリスマスケーキやおせち トレンドや物価高騰の影響は 大分
新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。
30日はことし9月9日以来、およそ2か月半ぶりに1000人を超える感染者が確認されました。
これから本格的な冬を迎え、懸念されるのが新型コロナとインフルエンザの同時流行です。医療現場の備えは進んでいるのか、そして専門家に今後の見通しを聞きました。
コロナとインフル 同時検査キットを活用
大分市の大分三愛メディカルセンターです。
いわゆる第7波が落ち着きを見せた10月末の時点では、入院患者が1人の時もありました。しかし11月に入り再び増加。11月24日時点では12人となり感染拡大の兆しを実感しているといいます。
こうした中、懸念してるのが…
ーー大分三愛メディカルセンター 佐藤啓司検査部長
「当然インフルエンザが増えてくるであろうという考えで態勢を整えてます」
この冬、懸念されている新型コロナとインフルエンザの同時流行。
こちらの病院では、1回の検査で新型コロナとインフルエンザを同時に検査できるキットを積極的に活用して対応する考えです。
ーー大分三愛メディカルセンター 佐藤啓司検査部長
「発熱難民を出さないと、とにかく苦しんでいる患者さんは全て救いたいという願いがあるので、十分な検査の試薬量とそれからマンパワーの投資をして臨んでいきたい」
感染者増加は「驚くべきことではない」
第8波に入りつつあるとも指摘されている新型コロナ。
専門家に県内の状況に対する見解を聞きました。
ーー大分大学医学部 西園晃教授
「(新型コロナが)増えてきたからどうこうというか、驚くべきことではない、当然だろうなという感じ。人の動きというのが以前に近く、戻ってきたというのが一番大きいと思う」
大分大学医学部の西園晃教授は、会食の機会や人の移動が増える年末年始にかけて感染者の増加傾向は続くと見ています。
一方、インフルエンザについては…。
ーー大分大学医学部 西園晃教授
「南半球でもオーストラリアでは一時期増えた。それ以外の(南半球の)地域での流行の報告はあまり明らかではない。(新型コロナとインフルエンザの)大きな波になってくるか、同時流行ということになるかはちょっとまだまだそこら辺はわからない」
ただ、同時流行による医療のひっ迫を防ぐためにも、基本的な感染防止対策と早めの検査で2つの感染拡大を防ぐことが重要だと言います。
ーー大分大学医学部 西園晃教授
「今は簡単に検査ができる。そのとき早めに手を打てば家族の中でも広めないし、職場にも広げない」
コロナ禍となって3度目の冬。
大きな感染の波を抑えるためにもこれまでと同様、感染対策の徹底が重要です。