無残にも再び流された“地元のシンボル” 募金で再建目指す 八幡奈多宮の鳥居【大分】

2022年11月14日 13:30更新

ことし9月の台風14号で、大分県杵築市の沖合にある八幡奈多宮の鳥居が流される被害が出ました。

この鳥居はおととしも台風で被災し、再建されたばかりでしたが、地元では再びシンボルの復活に向けた取り組みを進めています。

 

杵築のシンボル「奈多海岸の鳥居」

 

初日の出のスポットとしても人気の杵築市の奈多海岸。

神様が降り立ったとされる市杵島には八幡奈多宮の鳥居が建てられ、地元のシンボルとして親しまれてきました。

 

しかし、おととし、特別警報級の勢力の台風が接近した際、無残にも流されてしまいました。

 

 

住民たちはインターネットで寄付を募るクラウドファンディングなどを活用し、およそ870万円を集めて再建にこぎ着けました。

 

 

再建から2年・・再び悲劇に見舞われた鳥居

 

しかし…。

 

◆八幡奈多宮 手島文男総代会長

「また流されてしまったと、大変残念な気持ちになった。自然の力には敵いません」

 

ことし9月の台風14号で鳥居が流され、再建から2年足らずで地域のシンボルが再び失われました。

鳥居自体の損傷は軽く、前回ほど費用はかからない見込みですが高齢化が進む地域にとっては大きな負担ということもあり、今回も支援を求めることになりました。

 

 

10月29日に奈多海岸で開かれたハロウィーンイベント。

地元の野菜などが販売され、多くの人で賑わう中、氏子などの地元住民が鳥居再建の募金を呼びかけていました。

 

◆募金した人は

「やっと再建したと思ったらまたこんなことになったので、できるだけ早く直してほしいと(募金した)」

「使ってもらえたら、少しだけですけど」

 

 

地元では来年の初日の出に間に合うよう、年内の再建を目指しているということです。

募金については八幡奈多宮の社務所で受け付けているということです。

 

 

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