広がる“産後ケア” 発達のチェックや悩み相談など「些細なことでも利用して」 別府市では新サービスも
大分県佐伯市の伝統的な調味料、「ごまだし」。
20年近くに渡って販売してきた女性グループにこの度、男性が代表として加わり新たな商品を開発しています。
地域に伝わる味に磨きをかけ、引き継いでいこうとするグループを取材しました。
100年以上の歴史を誇る「ごまだし」
アツアツのうどんに添えられている茶色いペースト状の調味料。
佐伯市に100年以上前から伝わるという「ごまだし」です。材料はエソなどの魚で、汁に溶くと独特の旨味が広がります。
そんなごまだしを製造している佐伯市鶴見の「漁村女性グループめばる」。
◆漁村女性グループめばる 桑原政子さん
「うまみがたっぷりで、ごまですから香もたっぷり。おばあちゃんや母が作っていた鶴見の故郷の味です」
こちらのごまだしはエソなどを焼き、そこに醤油やみりんを加えてすりごまと混ぜて作っています。
従業員5人が昔ながらの方法で手作りし、今では県内外に年間およそ6万本を出荷するヒット商品となっています。
2004年の立ち上げ以降、代表を務めていたのが桑原政子さんです。
しかし桑原さんも70歳を超え、ここ数年は事業の引継ぎを考えていました。
◆漁村女性グループめばる 桑原政子さん
「私ではこのめばるは限界、めばるをもっと大きくするためには若い人を入れて、能力のある人を入れて大きくしたいという思い」
「めばるを大きくしたい」その思いで事業引継ぎ
そんな中、地元の商工会の紹介で出会ったのが小谷晃文さん42歳。
市内の水産会社の研究施設に勤め、養殖技術の開発などに携わってきました。
以前から「魚の旨味」に興味があったという小谷さん。
ごまだしに将来性を感じて、ことし3月、めばるの代表を引き受けることを決めました。
◆小谷晃文さん
「浜のお母さんたちの丁寧な作業があるので、臭みがほとんどない旨味だけの良いところだけをちゃんと引き出したようなごまだしになっている」
就任直後から精力的に商品開発に取り組む小谷さん。
新たに季節ごとの旬の魚を使ったごまだしを商品化しました。
「今後100年に繋げるために」
伝統の製法や味を引き継ぎながら、ごまだしの魅力を新たな形で発信しようと考えています。
◆漁村女性グループめばる 小谷晃文代表
「ファンの方々の期待を裏切らないように、しっかり味を、伝統調味料ですし100年フードにも登録されたので、今後100年に繋げるためにもまずはしっかり継いでいくことが大事だと考えている」
◆漁村女性グループめばる 桑原政子さん
「鶴見の海や魚を表に出して、量を作って首都圏や全国に知ってもらいたい」
大きな転機を迎えた「漁村女性グループめばる」。
伝統的な調味料に磨きをかけ、これからも愛される味を追求していきます。