夜空に浮かぶ赤いシルエット‥442年ぶり「ダブル天体ショー」“一生に一度”の思い出に

2022年11月09日 18:30更新

8日夜、「皆既月食」と月が天王星を隠す「天王星食」が同時に起きる「ダブル天体ショー」が見られました。

大分県内各地の様子をお伝えします。

 

8日夜6時過ぎ、月が徐々に地球の陰に隠れる「部分食」が始まりました。

 

 

そして…午後8時前。

 

◆TOS荒木崇史カメラマン

「現在、食の最大とみられる午後7時59分となりました。月が赤くそして丸く見えます」

 

月が地球の陰に完全に隠れる「皆既月食」です。

今回は月が天王星を隠す「天王星食」も同時に起きました。

 

日本でのこのダブル天体ショーは、安土桃山時代以来442年ぶりのこと。

 

巨大な天体望遠鏡がある国東市の「梅園の里」では観察会が開かれました。

人生に1回きりの貴重な機会、大人から子どもまで夢中になって望遠鏡をのぞき込んでいました。

 

◆子どもたちは

「(月は)全体が赤だった」

「楽しかった」

 

こちらでは天王星食も観察できたということです。

 

◆訪れた人は

「天王星自体ちゃんと見たのが初めて。感激した」

 

◆梅園の里天球館 成松隆美館長

「大分は宇宙港というすごいイベントもあるので、もっともっと宇宙や星に興味を持ってもらう人たちが増えるとうれしい」

 

 

県内各地でも幻想的な光景が見られました。

中津市の中津城では天守閣との共演です。

 

前回のダブル天体ショーがあった安土桃山時代の人々は、この様子をどのように眺めていたのでしょうか。

 

 

一方、こちらはライトアップされた紅葉が美しい豊後大野市清川町の宝生寺。

鮮やかに染まった木々の間に見える月は、地球の陰に隠れていつもと異なる姿です。

 

およそ870年の歴史があるといわれる寺でも、珍しい光景が広がっていました。

 

 

 

442年ぶりのダブル天体ショー。

次に日本で「皆既月食」と月によって惑星が隠される「惑星食」が同時に見られるのは322年後の、2344年だということです。

 

 

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