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11日から全国で始まった新たな観光需要の喚起策「全国旅行支援」。
最初の週末となった土日は、大分県内にも多くの観光客が訪れた。
先週末、大分市の旅行代理店オーシートラベルには、11日から始まった「全国旅行支援」の問い合わせが殺到していた。毎日30件ほどの旅行の申し込みがあり、制度がスタートする前と比べ、3倍程に増えているそう。
店舗を訪れての受け付けは予約制に。
◆オーシートラベル 斎藤充吉専務
「大変。もうみんな疲れ切っている。ほかのところも同じような状況じゃないか」
1人1泊あたり最大1万1000円の補助が受けられる今回の全国旅行支援。
しかし、県民割の併用や専用アプリでの管理など、都道府県によって運用方法や条件が異なる。
旅行会社はルールを確認する必要があり、その分、手間がかかるという。
◆オーシートラベル 斎藤充吉専務
「各県によっていろんな対応がまちまち。泊まりたいホテルもまた対応が違ったり、色んなケースがあるので手間は1.5倍から2倍近くかかる。1件に対して」
旅行会社も大忙しの中、最初の週末を迎えた県内の観光地。
湯布院には早速、多くの観光客が訪れていた。
◆福岡から訪れた人は
「ちょうど旅行とか行きたいというタイミングで旅行支援が始まったので利用しようかということで今回来た」
宿泊料の割り引きに加え、旅先で使えるクーポン券がついてくるためこれを使って買い物をする人も多くいた。
◆お漬物専門店なな蔵 従業員
「朝の内からクーポンを持って買い物をする人が多くて、こちらも大変助かる」
◆TOS山路謙成記者
「別府市のホテルです。全国旅行支援を利用しようとこちらには多くの宿泊客が訪れています」
別府市のホテル、湯快リゾートホテル風月ではこの週末、ほぼ満室。
チェックイン待ちの列ができていた。
制度の利用者に対しクーポン券が手渡される様子も。
平日の場合、1人1泊につき3000円分、休日は1000円分がついてくる。
◆福岡から訪れた人は
「日ごろは日帰りだが、全国旅行支援が始まったのでぜひともこの機会に泊まろうかなと思って泊まるようにした」
◆県内から訪れた人は
「お得に泊まれてすごくうれしい」
ホテルの運営会社によると、新規の予約が集中し管理システムが動きづらくなることもあったそう。
◆湯快リゾート 西谷浩司代表取締役社長
「すごい勢いでアクセスが集中したことが原因と聞いている」
今後の予約についても順調に増えているという。
◆湯快リゾート 西谷浩司代表取締役社長
「平日も満室の日も見受けられるので、今回のインセンティブ(動機付けが)上手くはまっている感じはしている。少なくとも(今後)1カ月ぐらいは結構いい感じで予約が入りつつあるんじゃないかと思っている」
コロナ禍で厳しい状況が続いてきた観光業界。
新たな支援策に期待が高まっている。
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