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九州北部豪雨からの復興について。
当時、ナシ園で被害が相次いだことを受け平地へと移転したナシ農家たちがことし、初出荷を迎えました。イチから作り上げたナシの出来に農家も手ごたえを感じています。
2017年、各地に甚大な被害をもたらした九州北部豪雨。大分県内では3人が死亡、建物被害は1900棟以上に上りました。
この災害で日田市内で相次いだのがナシ園の被害。水はけの良い傾斜地に造られることが多いものの、土壌が流されるなどのリスクがあります。
これを機に市などが去年から始めたのが「日田梨創造復興プロジェクト」。傾斜地ではなく平地にナシ団地を造成しました。大雨による被害が出にくいほか、作業の効率化も図れます。
そして立ち上げから1年…。
Q:「こんなに実ってどうですか?」
◆判田紀一さん
「やっぱり管理した甲斐がある」
プロジェクトに参加した入江地区の判田紀一さんです。判田さんは2012年の豪雨で被災し、今回の移転を決意しました。1年間、一から手入れを行った結果、以前と変わらない立派なナシが実りました。
◆判田紀一さん
「思ったより大きいです」
Q:「前の場所と変わらない?」
A:「ほぼ変わらないですね」
今回のプロジェクトでは農家の初期投資を抑えるため、JAが土地を貸すリース方式を採用。そのため、ナシ園を持っていなかった若手の農家も参加していて、日田梨の更なる発展に期待を寄せています。
◆判田紀一さん
「若い世代と一緒にできるということは、僕も30年くらいナシを作ってきた中でまた1つ勉強になるかなと思う」
そして29日午後、市役所を訪れた判田さん。
同じプロジェクトに参加した3人の梨農家とともに原田市長に初出荷を報告しました。
◆日田市 原田啓介市長
「甘い、めちゃくちゃ甘い」
丹精を込めて作ったナシ。糖度が高く農家にとっても納得の出来に仕上がりました。
◆判田紀一さん
「この団地が10年後、20年後、日田の梨部会のリーダー的園地になっていければ」
豪雨からの復興と共に日田梨の今後を見据えた今回のプロジェクト。
農家たちの新たな場所での挑戦は続きます。
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