利根建設が挑む「新4K」で描く未来の働き方
ことしも残すところ2か月を切り、各地で新年を迎える準備が進んでいます。
毎年人気の縁起物を作っている大分県内の工房を訪ねました。
金や赤のカラフルなひょうたん。
創業100年を超える宇佐市の溝口ひょうたん本舗ではいま、新年に向けた縁起物の制作が進められています。
ひょうたんは1か月半ほど水に浸けて中の綿を取り出した後、約1週間しっかり天日干しします。
その後、色を塗ったりひもを付けて完成です。
縁起物や箸置きなど年間で6万個以上をすべて手作業で作っています。
ーー四代目 繁富貴さん
「今までの100年続いてきた伝統を守っていくという使命感を持って、ひょうたんを手にした人が良い年でありますようにと思って作っている」
ひょうたんの縁起物は主に宇佐神宮や福岡の太宰府天満宮などに納めているということです。
一方、竹田市の「人形工房かじか」で作業のピークを迎えているのは来年の辰年にちなんだ竜の置物づくりです。
ーーTOS柳井亜紀記者
「完成した置物がこちら。片手に乗るサイズで横からみると竜が体いっぱいに宝の玉を抱える姿がかわいらしい」
こちらでは20年以上前から翌年の干支の置物を作っています。
型は使わず一つ一つ手びねりで形を整えて色付けするので、形や表情が微妙に違い手づくりならではの温かみが感じられます。
ーー姫野晃司さん
「ウサギから辰に変わる年で『うだつが上がる』という年と言われているのでこれから昇り竜のように上昇していくような1年になってもらいたい」
干支の置物は300個ほど作られ、工房で販売されるほか臼杵市の福良天満宮にも納められるということです。
「良い年になりますように」と願いが込められた縁起物。
新しい年の足音が少しずつ聞こえ始めています。