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あいみょんともコラボ!注目のザ・キャビンカンパニー
マリーゴールドをはじめ大ヒット曲を連発し、ドラマの主題歌も多く手がけるシンガーソングライター・あいみょん。
若い世代を中心にカリスマ的な人気を誇っています。
そんなあいみょんの2021年弾き語りツアー「傷と悪魔と恋をした!」のパンフレットの挿絵、どこかで見たことがありませんか?
そう!!これはTOSハウジングメッセのC M でもお馴染み、大分在住の絵本作家ザ・キャビンカンパニーの作品なんです。
ザ・キャビンカンパニーは阿部健太朗さんと吉岡紗希さんの2人組。
由布市にあるかつて学校だった場所をアトリエにしています。
これまで30冊の絵本がこの場所から巣立っていきました。 海外でも多くの人に愛されている作品は、今や絵本の枠を超え、アート作品として国内外のギャラリーで発表されています。
あいみょんが語るキャビンカンパニーの魅力
2021年9 月に横浜で行われた新作個展があいみょんのツアーパンフレットを手がけるきっかけになったそうです。そのキャビンカンパニーとの出会いについて、あいみょんからメッセージが届きました。
――あいみょんさんのコメント
弾き語りツアーのパンフレットを作ろうとスタッフさんとお話していて、私が小さい頃から絵本が大好きなこともあり“絵本のようなパンフレットにしてみたい!”という案が出ました。
そして、私が作りたいパンフレットのイメージとぴったり合う絵本作家さんを探している中でキャビンカンパニーさんの名前があがりました。
キャビンさんの生み出す作品には色んなタッチの絵があってそれぞれの色味も好きです。もちろん絵本のお話も楽しくて、本当にどれも可愛くて魅力的です。
大人も子供も楽しめて、可愛らしさだけでなく展示会に伺わせていただいた時の作品には少しダークな要素も感じ取れて、もうキャビンさんしかいない!と私含めスタッフ一同、ダメ元でお願いしてみよう!という気持ちでしたが、本当に快く話を受けて下さって、嬉しかったですし、ここだけの話ガッツポーズしてました。
弾き語りツアーのタイトル『傷と悪魔と恋をした!』のコンセプトや歌詞の内容をキャビンさんなりに読み取って下さってできたツアーパンフレットは宝物です。
あいみょんのツアーパンフレットの制作
キャビンカンパニーのアトリエにはパンフレットのラフ案がありました。
――ザ・キャビンカンパニー・阿部健太朗さん
「何パターンか描いてて選んでもらったので、あいみょんさんが描いたものもありますよ。『悪魔』っていうあいみょんさんが考えたキャラクターがいるんですよ」
――ザ・キャビンカンパニー・吉岡紗希さん
「コレをテーマに描いてほしいという風に」
――ザ・キャビンカンパニー・阿部健太朗さん
「歌詞があって、『傷と悪魔と恋をした!』は全然可愛いだけじゃないというか、毒もあるし、暗さもある怖さもある色々なイメージが沸くような歌詞だったんですよね。その歌詞をもとに“世界”を創っていくような感じで」
キャビンカンパニー 独特の制作スタイル
2人が描く印象的なタッチ。
それは独特の制作スタイルから生まれてます。
まず背景全面に色を塗り重ねます。
そして、登場するキャラクターなどを型紙でマスキング。
さらに背景色を塗り重ねます。
これを何層も繰り返すため、使うのは紙ではなく 丈夫なベニヤ板です。
温かいのに新しい、不思議なテイストの作品はこうやって生まれます。
映像、立体、そして舞台・・・ 絵本以外に広がる作品の幅
最近は絵本だけでなく、映像や立体など作品の幅が広がっています。例えば、2021年7月に行われた舞台ではその舞台美術を初めて手がけました。
――ザ・キャビンカンパニー・吉岡紗希さん
「これが一幕でダンサー達が背景のページをめくったら、二幕になる。コレを10人くらいのダンサーが達が持って、ココから入ってくる。八岐大蛇みたいな、庄内神楽みたいな。これがベッドで人間が寝る」
――ザ・キャビンカンパニー・阿部健太朗さん
「これも演出の山田うんさんが僕らの絵本を気に入って下さってて、その世界をそのまま舞台化したようなイメージ。絵本みたいなんですよね、舞台って。本当の人間が絵本の中で動いているようなイメージがあって、元々絵本以外にも立体作品も作っていたので」
絵本という枠を超え、〝世界を創る〟ザ・キャビンカンパニー。
活動の根底にあるのは徹底したものづくりへのこだわりです。
――ザ・キャビンカンパニー・吉岡紗希さん
「自分たちがモノをつくる時に美しかったりキレイだったりするっていうよりもどういう方向でもいいから心が震えるようなスゴイモノをつくりたい。立体作品が“源泉”でそれを整えていったのが“絵本”いい絵本を描きたい」
――ザ・キャビンカンパニー・阿部健太朗さん
「僕らが死んだ後でも『これはものすごいな』っていう風に思ってもらえるようなものをつくらないといけないですね」
2022年1月22日のサタデーパレットより