春高バレー男子 6年ぶりの全国へ 大分工業高校

2021年12月29日 19:00更新

冬の高校スポーツの県代表校を紹介するシリーズ「輝け!県勢」。春の高校バレーで6年ぶりに全国への切符をつかみ取った男子・大分工業高校を紹介します。

 

県大会では圧倒的な強さ  「高さがない分、速さで」挑む全国

 

 

県内最多、30回の春高全国大会への出場を決めた古豪・大分工業。2021年は新人戦や県高校総体など主要な県大会で負けなしと圧倒的な強さを見せ、全国の舞台へと乗り込みます。

 

 

――大分工業高校3年・姫野憲史選手

「今まで頑張ってきた仲間たちと一緒に笑って、楽しくバレーしたいと思います」

 

 

――大分工業高校3年・後藤大成選手

「最後まで諦めず、つなぐバレーで一戦必勝で頑張ります」

 

チームはスタメンの平均身長が177センチ。高さのあるチームではありません。全国で勝ち上がるためには“速さ”で勝負をするコンビバレーが生命線となります。

 

 

――大分工業高校3年・草野好貴選手

「高さがない分、速さで攻撃を生かして、それを得点源につなげていけたらと考えています」

 

 

――大分工業高校3年・甲斐優作選手

「上げられたトスは決めに行く。1本1本を大切に決めていきたいと思っています」

 

あと1点の悔しさを胸に刻み・・・ 6年ぶりに王座奪還

 

大舞台を前に順調な仕上がりを見せる大分工業ですが…その原点は1年前、2020年の春高バレー、県大会の決勝戦にありました。

 

――実況

「ブロックポイント!最後はブロックポイント!コートに倒れ込む大分南の選手たち!」

 

大分工業はフルセットまでもつれる激闘の末に悔し涙をのみました。

 

――江崎裕之監督

「勝って泣け、勝って泣け。勝って泣こう。わかった?」

――選手たち

「はい!」

 

あと1点の悔しさを胸に刻んだ大分工業。2021年12月の県大会で6年ぶりに王座を奪還し、古豪復活を印象付けました。

 

――大分工業高校3年・芦谷透主将の優勝インタビュー

「自分たちが3年間頑張ってきた思いが、ここで実を結んだっていうのが素直にとても嬉しいです」

 

コートの中も外も関係なく部員一丸で全国の舞台へ

 

そう試合後に喜びを語っていた3年生の芦谷透選手。チームのキャプテンを務める頼れる存在です。そんな芦谷選手、実は部員30人という大所帯の中で熾烈なレギュラー争いに破れ、いまは控えのメンバーに回っています。

 

 

――大分工業高校3年・芦谷透主将

「結構きついときとかもあったんですけど、それでもやっぱり支えてくれる親であったり、競いあってきたチームメイトと一緒に励ましあったりして、3年間頑張ってこれて本当に良かったです」

 

「キャプテンは試合に出ることが全てじゃない」そう語る芦谷選手は精神的な柱としてチームを支えています。

 

――大分工業高校3年・甲斐優作選手

「チームを引っ張ってくれる大切な存在なので、感謝しながらゲームをしたいと思っています」

 

コートの中も外も関係なく部員一丸となって全国の舞台に挑みます。

 

 

――大分工業高校3年・芦谷透主将

「3年間やらせてもらって、親にも感謝してやってきた皆で全員で最高に楽しんで終わりたいと思います」

 

大分工業は2022年1月5日に開幕する春の高校バレーでの活躍を誓い、初戦の香川代表・高松工芸との一戦に臨みます。

 

藤村 晃輝アナウンサー
取材リポート

1年前の悔しさが努力の原点となり、そこからキャプテンの芦谷選手を中心に地道なトレーニングを続けてきた大分工業高校。

その結果、今季は県大会負け無しと圧倒的な強さを見せつけ、春の高校バレー全国大会への切符を手にしました。

初戦の相手は前回大会ベスト8の高松工芸(香川県代表)。今大会屈指のアタッカー・牧大晃選手擁する強豪校です。

牧選手の身長は、なんと2m10cm!その高さを生かしたスパイクは一級品!

「高さ」の高松工芸に対して、大分工業は「速さ」を生かしたコンビバレーで挑みます。

1回戦から強敵ではありますが、「大工魂」を見せつけ、東京体育館で大暴れしてほしいと思います。

頑張れ大分工業!GO!GO!GO!

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