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これらは「更年期障害」の代表的な症状です。
今回は女性特有のお悩み「更年期障害」を取り上げます。
更年期障害とは
最近では〝男性の更年期障害〟が話題になることもありますが、医学的には「更年期」は閉経の前後5年を指します。この更年期には女性ホルモン(エストロゲン)の分泌の低下によって、心身に様々な不調をきたすことがあり、これを更年期障害といいます。
更年期障害については、実はTOSの視聴者からも「取り上げてほしい!」というリクエストが多かったお悩みです。
更年期障害がどうして起こるのか?、どのように対処したらよいのか、大分大学医学部産婦人科の河野康志診療教授にお話しを伺いました。
更年期障害の対処方法について話す河野医師
更年期障害は病気?
Q:更年期障害は病気?
「必ずしも病気とはいえません。人が過ごしていく過程で起こりえる身体的変化と捉えることができます。更年期というのは閉経の前後5年を指します。この時期に月経が12カ月以上なければ閉経となります。実は、生まれた時から卵子はだんだん減っていき、増えることはありません。生まれた時には200万前後、月経がはじまるころには25万から30万と言われています。それが35歳を超えると5万くらいに減り、50歳くらいで卵子が約1000個になり卵巣機能が低下します。その卵巣機能の衰えとともにに女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が徐々に低下し、それによっていろんな不調をきたすのが更年期障害というものです。」
卵子の数の推移
Q:症状は?
「一番多いのがホットフラッシュと言われるほてりです。症状は大きく3つに分かれます。ホットフラッシュや汗をかきやすくなる血管運動神経症状、イライラしたり抑うつ状態になる精神症状、手足の冷えやしびれ・肩こりがおこる身体症状です。全ての女性に起こるわけではありませんし、症状には個人差があります。日常生活にどれだけ影響があるかが更年期障害としての診断の目安になります。また、30代でこのような症状が出ている場合は、卵巣機能の衰えを伴うような他の病気の可能性があるので受診が必要です。」
Q:治療方法は?
「代表的な治療はホルモン療法です。ホルモン剤には飲み薬・張り薬・それからジェルのような薬などいろいろあります。専門医と相談されるのがよいと思います。ただし、個人の体質、生活習慣や年齢によってリスクがあるため長期間の使用はできません。このホルモンが影響するがんのリスクもあります。ホルモン剤というのはある程度、期限を決めて使うことが必要となってきます。ホルモン療法が難しい方やそれ以外の治療を希望する方には漢方薬を処方することもあります。」
Q:心構えは?
「更年期にはこういう症状がおこるということを皆さんで意識してもらって、場合によっては病院を受診して対処法を見つけていくのがいいかと思います。治すというよりは医療の力を借りてしのいでいくことが必要なことだと思っています。」
更年期障害の原因や治療方法について詳しく解説していただきました。
詳しくは動画をご覧ください。
先生からのメッセージ
「更年期はつらいものですが、一過性のものととらえて、次のステージが生き生きとした人生となるように前向きな気持ちをもっていただきたいと思います。」
TOSではサタデーパレットで月に1回、医療に関する企画を放送しています。
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