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こちらのチェックシート、皆さんはいくつあてはまりますか?
もし、3つ以上あてはまる場合は「大動脈瘤」に注意が必要です。
大動脈瘤とは
大動脈瘤は心臓から出て段々と細くなっていく大動脈に瘤ができる病気です。
この大動脈瘤がこわいのは〝ほとんど無症状で静かに静かに進行していく〟こと。痛みが出たときには破裂しているという危険な病気です。
この大動脈瘤はどのように発生し、予防法はあるのか。大分大学医学部 心臓血管外科の宮本伸二教授にお話しを伺いました。
風船を使って大動脈瘤について説明する宮本医師
Q:大動脈瘤とはどんな病気ですか?
「動脈は心臓から出て2㎝から3㎝の大きさから小さくなっていき、木の幹のような形をしています。(大動脈瘤は)その小さくなっていくところが瘤のように大きくなる病気。動脈には圧がかかった血液が流れているため、瘤が大きくなろうとし、そのうち破裂します。この瘤の肥大を抑える薬はありません」
破裂すれば8~9割が死亡
Q:瘤が破裂した場合の生存率は?
「大分大学に運ばれてきた人の3人に2人は助かります。あと、畑や布団で亡くなる人もいますので、病院外での死亡を合わせると破裂して亡くなる確率は8割から9割です」
Q:症状は?
「ほとんど無症状なので、他の病気の検査で偶然見つかるしかない。唯一、大動脈瘤が肩口の下にできると近くに通っている声帯を動かす神経が痺れて、しゃがれ声になり、飲み込むとむせることがあります。」
Q:治療法は?
「大きさが5㎝以内は治療しない、大丈夫ということです。直径5㎝を超えてから考えます。手術方法は主に2つ。1つは人工血管置換術、胸や腹部を切って瘤ができた動脈そのものを人工血管に置き換える手術です。もう一つはステントグラフト手術、動脈の中に人工血管挿入することで瘤の中にこれ以上血液が入らないようにする手術です。確実なのは人工血管置換術ですが、体の弱った人にはステントグラフト手術を行います」
Q:早期発見のためには
「最終的にはCT検査が最良ですが、家族や親族に動脈硬化性の病気(心筋梗塞や脳梗塞)がある場合は、50歳ぐらいを目安に大動脈瘤のリスクはあるか、かかりつけの医師に聞くことです」
大動脈瘤の治療法や予防について詳しく解説していただき、実際に治療した患者さんにもインタビューをさせていただきました。
詳しくは動画をご覧ください。
血管年齢を計るチェックシートは3つ以上あてはまる人は要注意だそうです。
できれば、どの項目にも印がつかないよう努力しましょう。
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