急増する外来種「キオビエダシャク」生け垣被害も 生態系への影響懸念「クリハラリス」の根絶目指す 大分

2026年09月02日 19:00更新

海外など別の地域から入ってきた生き物を指す「外来種」。

 

 

こうした外来種による生態系への影響が大分県内でも懸念されています。

 

 

現場を取材しました。

 

 

 

8月31日大分市の大分城址公園を訪れると生垣の葉の一部が食べられ枯れたようになっていました。

 

 

葉を食べたのはキオビエダシャクと呼ばれる外来種のガの幼虫です。

 

 

成虫はオレンジ色の模様が特徴的でもともとは東南アジアなどに生息していましたが2000年ごろに鹿児島などの九州本土で確認され徐々に北上。2025年は佐伯市で大量に発生しているのが確認されました。

 

 

2026年は大分市でも多く目撃されるようになり「どうやって駆除したらよいのか」などと市への問い合わせが急増したそうです。

 

 

◆大分市環境政策課 姫野望さん

 

「成虫幼虫ともに人体に対する害はない。ただ幼虫がマキ科の樹木の葉を食害するのでそこだけ気をつけてもらいたい。樹木に対しては所有者で駆除してもらうようになるので幼虫を見かけたら早めに駆除してもらえたら」

 

 

キオビエダシャクはなぜ、県内でも見られるようになったのでしょうか。専門家に聞きました。

 

 

◆南九州大学新谷喜紀教授

 

「南のほうにしかいなかったものがだんだんと北に進んでいる温暖化(の影響)と言えるかもしれない」

 

 

キオビエダシャクは年に4~5回発生するとされ秋以降も注意が必要です。

 

 

◆南九州大学新谷喜紀教授

 

「また10月や11月にたくさんでてくるということは十分にある」

 

 

幼虫は市販されている農薬で駆除できます。対象害虫として「ケムシ類」といった表示のあるものを使うとよいということです。

 

 

 

 

 

一方で、県内では数を減らすことに成功している外来種も。

 

 

◆NPOおおいた生物多様性保全センター森田祐介さん

 

「これがクリハラリスを捕るためにしかけている罠。箱罠というタイプでかご状になっている罠でリスの体が十分入るように細長い形になっている」

 

 

東南アジアに生息していたクリハラリスは生態系への影響のほかかんきつ類などに被害を与えるため「特定外来生物」に指定されています。

 

 

かつて、大分市佐賀関沖の高島で爆発的に増え問題となりました。その後、駆除が進み高島では根絶に成功しています。

 

 

しかし、数年前から別府市内の山にもいることが判明。

 

 

県はNPO法人などと連携して捕獲を進め、根絶を目指しています。

 

 

市内では2022年から2024年までにあわせて48匹が捕獲されました。

 

 

2025年、捕獲されたのは1匹のみで、生息数が減っていると見られます。

 

 

◆NPOおおいた生物多様性保全センター森田祐介さん

 

「よその地域では非常に数が増えて大きな問題になっている場所がある。外来生物というのはひとたび日本の生態系の中に定着してしまうと取り去るのはすごく難しい。今後新しい外来生物問題が起こらないように気をつけていくことが大事」

 

 

大分の自然や生態系を守るための取り組みが今後も必要です。

 

 

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