熊本地震から1か月いまも断水続く…災害時の水の確保が課題「防災井戸」や「水道管の耐震化」進む 大分

2026年08月28日 18:30更新

28日で熊本地震の発生から1か月です。

 

 

被災地で問題となっているのが断水による水不足。その対策として大分県内に整備されている防災井戸や水道管工事について取材しました。

 

 

熊本地震から1か月を迎えた28日被災地では花を手向ける人の姿が見られました。

 

 

 

被災者の生活に大きな影響を与えているのが断水。

 

 

熊本県によりますと断水は地震後最大でおよそ10万8000戸で発生し8月25日時点でも2320戸で続いています。

 

 

◆TOS刀祢優月記者

 

「大分市にあるアパートの敷地内防災井戸が設置されている。私でも簡単に井戸から水を出すことができる」

 

 

その対策として県内にもあるのが防災井戸。

 

 

災害が起きて水が確保出来なくなった時に井戸の持ち主が井戸水を提供してくれるものです。

 

 

トイレや風呂などで使う生活用水で飲むことはできません。

 

 

◆TOS刀祢優月記者

 

「井戸の水はかなり冷たい。汲んでみると…透明度が高い」

 

 

 

 

 

こうした防災井戸は県内各地にあり2026年3月末時点で大分市で341か所、佐伯市で65か所豊後高田市で27か所などが登録されています。2024年の能登半島地震を受けて国もガイドラインを定め利用を推進しています。

 

 

こちらの井戸はアパートの敷地内におよそ20年前から設置されていたものです。

 

 

所有者の男性が能登半島地震をきっかけに防災井戸として登録したいと市に連絡、この日、市の職員による水質検査が行われました。

 

 

◆井戸の所有者 溝辺誠さん

 

「大分でもいつ地震があるか分からないので、地震で断水した時に生活用水として少しでも役に立てば」

 

大分市には熊本地震以降「うちの井戸を活用して欲しい」といった連絡が寄せられているということです。防災井戸の場所は自治体のホームページで確認出来ます。

 

 

また県内では地震による断水を防ぐための取り組みも進んでいます。

 

 

大分市内で行われていたのは老朽化した水道管の交換作業です。

 

 

市では1979年以前に設置された水道管について耐震化を進めています。

 

 

◆大分市上下水道局水道整備課 中村孝浩さん

 

「断水の不便さを少しでも短い時間で解消していくといった意味で今後どんどん耐震管という形で入れていく必要がある」

 

 

新しい水道管は地震の揺れに耐えられるように内部が特殊な構造になっていて水道管同士が離れにくく破損しずらいということです。

 

大分市の水道管は市内全体でおよそ3000キロメートルもあり作業に時間がかかるため耐震化が完了したのは全体のおよそ2割に留まっています。

 

 

大分市では過去に漏水があった場所など優先順位をつけて交換を急いでいます。

 

 

◆大分市上下水道局水道整備課 中村孝浩さん

 

「8月上旬に(熊本へ)行ってきたが復興支援という形で。生活用水が手洗い一つとっても出来ないと非常にストレスを感じたので、やはり断水時間を短くしていくというのは耐震化をするにあたって今後の課題になってくる」

 

 

熊本地震から1か月。

 

 

災害が起きた時に生活に欠かせない水の確保をどうしていくか大きな課題になっています。

 

 

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