九州北部豪雨9年 大規模土砂崩れ現場には特産のナシの団地 教訓を防災に生かす地域も 大分県日田市
2日午前3時過ぎ、大分県の西部に線状降水帯が発生しました。
今回の大雨でJR久大本線で土砂崩れが発生し由布院駅と庄内駅の間が当面の間、運休するということです。
1日夕方から九州北部地方をゆっくりと南下した梅雨前線。
2日午前0時からの雨雲レーダーを見ると県内に激しい雨をもたらす発達した雨雲が次々と流れ込んでいるのが分かります。
そして、2日午前3時9分、県の西部に線状降水帯発生の気象防災速報が発表されました。

日田市椿ヶ鼻では1時間雨量が61.5ミリの非常に激しい雨を観測。
一時、日田市など4つの市と町にレベル4土砂災害危険警報が、竹田市と九重町にレベル4大雨危険警報が発表されました。
また筑後川のうち熊本県小国町の杖立橋近くの水位計が基準を上回ったとして午前4時20分からおよそ4時間に渡り日田市と小国町にレベル5氾濫発生情報が発表されました。

この雨のため、由布市庄内町では土砂崩れが発生。
◆TOS甲斐菜々子記者
「線路の土台部分の土が大きく崩れ下の道路にまで土砂が流れ込んでいます」
JR九州によりますと復旧に時間がかかる見込みで当面の間、由布院駅と庄内駅の間で運休するということです。再開のめどは立っておらず代行輸送の実施も含め今後の対応を検討しているということです。
一方、日田市上津江町川原の国道387号では崩れた土砂が道路に流れ込み一時、全面通行止めとなりました。
気象台によりますと4日土曜日から5日日曜日にかけて再び西部と北部で断続的に激しい雨が降る恐れがあります。2日までのまとまった雨で各地で地盤が緩んでいるため土砂災害に注意・警戒が必要です。

今回の大雨では防災気象情報のうちレベル4危険警報が4つの自治体に出されました。
一方で、警戒レベル4にあたる避難指示が出されたのは九重町の全域と日田市天瀬町の一部でした。
避難指示を出した九重町と出していない竹田市には同じ午前2時24分にレベル4土砂災害危険警報が発表されました。

そのうち九重町は午前5時に避難指示を発令。およそ2時間半のタイムラグがありますがその理由というのが「暗い時間帯の避難は危険と判断したため」としています。
一方、竹田市は「暗い時間帯」に加え、「明け方に雨雲が切れる予報」だったため避難指示を発令しなかったということです。
新たな防災気象情報と自治体が出す避難行動には同じような「レベル」の記載があります。
大分大学減災センターの鶴成悦久教授は「同じ防災気象情報が出たとしても雨の降り方や時間帯によって自治体が実際に避難指示などを出すかどうかはその時の状況次第。仮に避難指示などが出なくても、例えば斜面から遠い2階の部屋に移動するなど自らの身を守る行動を取ることが重要」と話しています。
