飼育から牛乳の製造まで一貫 循環型の酪農施設「耶馬渓ファーム」誕生 牛乳を安定供給へ 大分 大分
2017年に大分県内を襲った九州北部豪雨から7月で9年です。
当時、大規模な土砂崩れが起きた現場は特産のナシを育てる団地に生まれ変わり、けが人を出さなかった地域では、今もあの日の経験を忘れずに早めの避難を心掛けています。
◆ナシ農家 神川裕芳さん
「もともとここに畑、この幅の1 .5倍くらい、河原の真ん中くらいまで畑があったが、水害の時に水の量が多すぎて一部、川が畑をえぐられた形になった」
日田市小野地区で特産のナシをつくる神川裕芳さんです。小野地区で生まれ育ち、20年近くナシを栽培しています。
大切なナシ園。一部が9年前の豪雨で失われてしまいました。

2017年7月に発生した九州北部豪雨では小野地区で大規模な土砂崩れが発生。日田市内で3人が犠牲になりました。
1日現地を訪れると土砂崩れが起きた現場では再び地すべりが起きないように対策工事が続けられていました。
当時、ナシ園の一部や農機具を失った神川さん。「落ち込んでいても仕方がない」と前を向いて歩んできました。
そして2026年、ある挑戦を始めました。それが土砂崩れの現場に日田市とJAが整備したナシ団地での栽培です。
収穫は早くても3年後となりますが、神川さんはやっとスタート地点に立った気がすると話します。
◆ナシ農家 神川裕芳さん
「(ナシ団地は)水害があったところを復興させようというところが前提にあったから、復興したよということを全国の皆さんにアピールできて、頑張ってここまで来ましたよということが言えるようになればそれが理想」

◆TOS河原開祐記者
「大雨のため山の斜面が削り取られています。またこちらをご覧下さい、大量の土砂や大木で家が押し潰されています」
一方、こちらは日田市大鶴地区の上宮町。この地域では住宅のおよそ7割が被害にあいましたが声をかけあい、1人のけが人も出しませんでした。
避難を呼びかけた当時の自治会長は必死の思いだったと振り返ります。
◆上宮町の元自治会長藤井隆幸さん
「避難情報が出る前に三回ほど有線放送で(避難するように)伝えた。自分としてはなるだけ災害を減らしたいという思いで声掛けした」
大鶴公民館9年前の経験はいまにも生かされています。
6月の大雨。避難所となった公民館には藤井さんたち地域住民の姿がありました。
◆上宮町の元自治会長藤井隆幸さん
「2017年の水害の時からうちの町内はすごい被害だったからそれから後はずっと避難してい る。年に3、4回は避難する」
現在の自治会長である黒木さんも、早めの避難が大切であることを住民が理解していると話します。
◆上宮町自治会長黒木征夫さん
「(水害で)怖い目にあった人が多いからほとんど(早めに)避難する。親戚の家に行ったり、子どもの家に行ったりする人もいるが成績優秀だ」
地域にとって忘れることが出来ないあの豪雨から9年。住民それぞれがあの日の経験を糧に前に進んでいます。
