鳥のさえずりが聞こえる自然豊かな場所にぽつんとたたずむ「民泊ロッコブウゥ」豊後大野市朝地町
冬に味わう「夏の味」と「春の彩り」 日出町の驚き
冬の大分県日出町には、寒い時期に味わえる甘いトマトと、いち早く春の訪れを告げる菜の花がありました。季節を先取りした旬の驚きをご紹介します。
水を我慢して甘くなる「冬春トマト」
日出町の真那井トマト農園生産組合では、まるでデザートのような甘いトマトが旬を迎えています。一般的にトマトといえば夏の野菜というイメージがありますが、ここでは9月頃に植えて、1月から収穫できる「冬春(ふゆはる)トマト」を栽培しているのです。
このトマトの最大の特徴は、土壌に海水を混ぜ込むという独特の栽培方法。塩分濃度の高い土壌では、トマトが水分を吸収しづらくなります。すると、トマトは生き残るために必死に「がんばる」ことになり、その結果、甘みと旨味がぎゅっと凝縮されるのです。
「糖度別に、トマ王とトマ王 潮、トマ王 潮プレミアムというふうに分かれている」と農園のスタッフが説明してくれました。
収穫前の状態でこれから甘くなるトマトを見分けるポイントは、トマトの上部の色合い。上部が濃い緑色の方が甘くなるとのことで、そんなトマトは真っ赤に熟した後でもうっすらと上部に緑色の筋が残っています。お店でトマトを買うときにもチェックしてみたいですね。
実際に収穫したトマトの糖度を測ると、10.5度。試食してみると、最初は酸味がしっかりと感じられるものの、噛めば噛むほど甘みが広がり、本当にスイーツを食べているみたいです。過去最高の糖度は14度に達することもあり、これはリンゴと同じくらいの甘さだそう。

黄金色に輝く早咲きの菜の花
続いて訪れたのは、同じく日出町にある「おおがファーム」。ここでも季節を先取りした驚きの光景が広がっていました。
「西日が差し込んでですね、黄金色に染まります」
2000平方メートルの広大な敷地に、満開の菜の花!菜の花は春のイメージがありますが、ここでは2月の寒い時期に咲く早咲きの品種を栽培しています。実はこちらの菜の花の品種はただの観賞用ではなく、京都では伝統野菜として食用にされているものなのだそう。
真冬に広がる鮮やかな黄色の絨毯は、見ているだけで明るい気持ちにしてくれます。
さらに、この早咲き菜の花が咲き終わる頃には、ミモザが開花し始めるとのこと。「黄色のリレーが続いていく」という表現が、まさにぴったりです。

季節を先取りする日出町の魅力
日出町で見つけたふたつの発見。冬に収穫される甘いトマトと早咲きの菜の花は、どちらも本来の季節を先取りして私たちを驚かせてくれます。
真那井トマト農園生産組合の「冬春トマト」はこれからが本格的な旬のシーズンで7月頃まで収穫が続くとのこと。また、おおがファームでは、菜の花の後も次々と花が咲き「いつ行っても旬の花がある」といううれしい場所です。
寒い時期だからこそ、季節を先取りした驚きと彩りに出会える日出町。普段とは違う視点で「旬」を探す旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

●真那井トマト農園生産組合
住所:大分県日出町真那井2464
電話:0977-75-6313
時間:直売所 午前9時~※なくなり次第終了
●おおがファーム
住所:大分県日出町大神6025番地の1
電話:0977-73-0012
時間:午前9時~午後5時