鳥のさえずりが聞こえる自然豊かな場所にぽつんとたたずむ「民泊ロッコブウゥ」豊後大野市朝地町
2月から3月にかけて梅の花が咲き誇る大分市の吉野エリア。かわいらしく甘い香りの梅の花が訪れる人々の心を和ませています。ただ、吉野の魅力は美しい梅だけではありません。この地には、大分県民ならきっと誰もが知る「吉野の鶏めし」という郷土料理が根付いているのです。
県民のソウルフード、その製造現場を訪ねて
「吉野の鶏めし」は、大分県内のスーパーマーケットなどでもよく見かける、県民に親しまれている商品。この鶏めしを製造しているのが「吉野鶏飯保存会」です。
毎日の製造量には驚かされます。保存会の担当者によると「4升が1個の釜になるんですよね、大体。それが、毎日まあ平均したら55」釜ほど稼働するのだとか。合わせて220升の米を使用していることになります。

もてなしの心から生まれた郷土料理
鶏めしの歴史を紐解くと、その背景には人をもてなす心が込められています。かつては「山なので、何もおもてなしすることができなくて、家庭で飼ってる鶏をちょっとさばいて鶏めしにしたりとか」という説明からうかがえるとおり、素朴でありながらも心のこもった料理なんです。
現在の吉野の鶏めしは、ごぼうと鶏肉のシンプルな組み合わせながら、その味わいは多くの人の記憶に刻まれています。県外出身の羽太碧リポーターは「初めて大分に来たときに食べたのが吉野の鶏飯だった。母と一緒に食べて、すごくいい思い出」とのことで、大分との出会いの味として残っているようです。

梅園で味わう特別なひととき
直売所で3個入りの鶏めしを購入し、いざ梅の名所・吉野梅園へ。ここには約450本の梅の木が植えられていて、絶好の天気のなか梅の花を愛でながらの食事は格別でした。
取材した日は、白やピンクの梅の花が咲き始めたばかり。それでも感嘆の声が上がるほどの美しさでした。園内には滑り台などの遊具も設置されていて、子どもから大人まで楽しめる環境が整っています。
特に注目してほしいのは「臥龍梅(がりゅうばい)」と呼ばれる特別な梅です。太宰府天満宮の梅が祖先とされるこの梅が吉野梅園の始まりといわれ、現在も園内に約50本植えられています。龍のように曲がりくねった幹がとても印象的です。

梅園で鶏めしを味わいながら「こうやって外に出てピクニックで食べるのもやっぱりいいですね」と羽太リポーター。美しい梅の花と郷土料理の鶏めしというふたつの魅力が融合した大分市吉野エリアで早春を楽しみませんか。
●吉野鶏めし保存会
住所:大分市吉野原278
電話:097-595-0332
時間:直売所 午前7時~午後3時
