大分市の大規模火災 現場の町並みを詳しく解説 木造住宅などが密集し車1台がやっと通れる道幅
大分市佐賀関の大規模な火災では、170棟以上の建物が焼け、1人の死亡が確認されるなど甚大な被害が出ています。
火災は18日午後5時40分ごろ発生しましたが、当時の気象状況について、TOSテレビ大分の夕方ワイド番組「ゆ~わくワイド」でお天気コーナーを担当する大波多美奈気象予報士が解説。火災が起こりやすい状況だったということです。
◆大波多美奈 気象予報士
18日の天気図を見ていくと、日本付近は縦縞、冬型の気圧配置となっていて、九州付近でも北寄りの風が強まっていました。県内も沿岸の各地に強風注意報が発表されていました。
乾燥注意報は18日の火災が発生した時点では発表されていませんでした。ただ、冬型の気圧配置で流れ込んでくる北寄りの風というのが大陸の方からやってくるので、もともと空気が乾燥していました。
そして、現場の地図を見ていきましょう。火災現場となったのは、佐賀関半島のちょうどくびれたようになっている部分です。
こういったところに北西の風が吹きつけると、くびれた部分に風が集まりやすくなるので、いわゆる「ビル風」のように局地的に風が強まるということが考えられます。こういったことも、今回の火災の被害が拡大した要因の1つと考えられそうです。
大分県内では強風注意報はすでに解除されていますが、この先は空気の乾燥が心配です。
県内では晴れの日が続く予想となっていて、しばらくまとまった雨はなさそうです。
来週25日火曜日ごろには再び冬型の気圧配置となり、風が強まる予想で、18日と同じような気象状況になりそうです。火の取り扱いにはくれぐれもご注意ください。
