福宗環境センターが約3カ月ぶりに通常の受け入れ態勢に 火災の影響から復旧 大分
災害時を想定しバイク隊とドローンが連携して老人ホームに薬を届ける訓練が、12日、大分県由布市で開かれました。
この訓練は施設に入所している高齢者の災害関連死を防ごうと由布市災害ボランティアバイク隊、九州産業用ドローン協議会などが養護老人ホームと連携して行いました。
訓練は大地震の影響で薬局から薬を届ける老人ホームに向かう間の橋が崩落した想定です。このため、途中まではバイク隊が薬を運びその後ドローンに積み替えて届けます。

まず、バイク隊が施設からの依頼を受けた入所者およそ60人分の薬を薬局で受け取ります。その後、う回路を通って合流地点に到着。ここからはドローンにバトンタッチです。薬を入れた箱をつるしたドローンがおよそ400メートル先の施設へと向かいます。
◆TOS甲斐菜々子記者
「薬を載せたドローンが今こちらに向かってきています。これから老人ホームに着陸し薬が運ばれます」
ドローンが無事に到着すると待ち構えていた職員が薬を取り出し施設内の看護ルームへ。その後、看護師が処方箋や薬の個数などをチェックする手順を確認していました。

◆養護老人ホーム寿楽苑小野 精治事務長
「薬をきょう飲むことができない。あすの朝も飲むことができない。そうすることによって病状が悪化していく体調に変化をきたすそういう状況になれば命に関わる。人が一人でも助かる入所者が助かることを目指していけたら」
訓練を実施した養護老人ホーム寿楽苑は由布市の福祉避難所に指定されていて「災害時には施設の利用者だけでなく避難者の災害関連死のリスクを抑えることにもつなげたい」話しています。
