半導体関連の制御盤手掛けるAKシステム 大分市の新工場完成 11月から稼働 由布市から本社移転へ
国内飲料大手・アサヒへのサイバー攻撃によるシステム障害の影響が大分県内でも続いています。
ビールなどの商品の入荷が滞っているため、対応に迫られた飲食店などを取材しました。
アサヒグループホールディングスではサイバー攻撃によるシステム障害が発生し、先週、ビールなどの商品の生産や出荷が停止しました。
現在、一部は再開しているものの、全面復旧のめどは立っていません。
こうした中、別府市の焼き肉店にも影響が。
◆韓国苑 別府店 大石亮さん
「今週中もつかなという感じだと思う。物(アサヒのビール)が無い状態だったので酒屋と相談をしてかき集めた。なくなり次第代替えですべて対応する、慌ててやっている」
こちらの店ではビールはノンアルコールを含めアサヒの商品を扱っていましたが、今も入荷が滞っているため、他のメーカーの商品の確保に努めているということです。
◆客
「アサヒのキレのあるビールが好きなのでよく飲むので早く戻ってきてもらえたらいいなと思う」
店ではビール以外にもドリンクメニューの多くがアサヒのものであるため「営業に支障が出ないか心配」だと話していました。
影響は大分市の酒店にも及んでいます。ここは飲食店に出荷するための生ビールの樽を置くスペースですが…
◆酒の大平 大平隆史社長
「アサヒの分、今週から一部(入荷が)復活した。ただこの辺少ない。(こんな状況は)もう初めてですね」
普段であれば、この5倍ほどの量があるという生ビールの樽。アサヒの商品の入荷が滞り、在庫が減っています。今のところ、顧客へは何とか必要な量を届けることができているといいます。また、顧客からは他社の商品に切り換えられないかという問い合わせもあるということです。
創業70年以上となりますが、店ではこうした事態は経験がないと話します。
◆酒の大平 大平隆史社長
「業務用のビール樽や、瓶ビールは徐々に復活している部分もあるが、 ソフトドリンクなどがどうなるかわからない状態。どのくらい影響が続くかはメーカーしかわからないのでなんとも言いようがないのが現状」
今回のシステム障害、アサヒはランサムウェアによる攻撃を受けたと発表しています。
ランサムウェアに感染すると、情報が暗号化されてしまい、復旧させるためとして、金を要求されるということです。
警察庁によりますと、2025年上半期、全国では116件の被害が確認されていて、県内でもトキハグループで決済システムが使えなくなるなどの影響が出ました。
ランサムウェアの被害に遭わないためにどんな対策が必要なのでしょうか。ITの専門学校に聞きました。
◆IVY大分高度コンピュータ専門学校馬場清さん
「機器のソフトウェアに関しては、常に最新のものにしておくことが必要。フィッシングメールという形で 偽のメールが送られてくるのでそれをうまく見分ける」
ほかにもIDやパスワードの管理徹底、感染した時に備えてデータのバックアップなどが大切になるということです。