「宇宙港」計画から5年 高校では「SPACEコース」で未来の人材育成 “微小重力環境”実験へ 大分

2025年09月05日 13:40更新

大分空港を「宇宙港」とする計画が発表されて5年が経ちましたが、実現の見通しが立っていないのが現状です。

 

 

ただ、そうした中でも県内では将来、宇宙の仕事で活躍できる人材を育成しようと、教育現場で取り組みが進められています。

 

 

 

◆広瀬知事(2020年当時)

 

「大分空港をアジア初の水平型人工衛星打ち上げのための『宇宙港』にする」

 

 

2020年に発表された大分空港を「宇宙港」とする計画。

 

 

しかし、3年後、大分から人工衛星の打ち上げを目指していたアメリカの企業が経営破綻しました。

 

 

現在、別のアメリカの企業が宇宙船の着陸拠点とすることを目指していますが、こちらも実現の目途は立っていません。

 

 

こうした中、8月下旬、宇宙ビジネスの創出を目指して活動していた一般社団法人「おおいたスペースフューチャーセンター」が解散しました。

 

 

「宇宙港」計画の実現が見通せない中、会員が減り続けていたということです。

 

 

なかなか宇宙との距離が縮まらない大分…

 

 

それでも教育現場では前向きな取り組みが進められています。

 

 

8月31日までの2日間、国東高校では宇宙教育のプログラムが行われました。

 

 

 

 

 

高校の生徒などが取り組んでいたのは宇宙に関する実験で使用する装置の製作です。大分空港が近くにある国東高校では昨年度、「SPACEコース」を新設し、将来、宇宙関連の仕事で活躍できる人材の輩出を目指しています。

 

 

高校では東京理科大学と連携した教育を行っていて、今回のプログラムもその一環です。

 

 

このプログラムでは重力の影響をほどんど受けない「微小重力環境」を飛行機で生み出し、そこで様々な実験を行います。

 

 

 

 

 

フライトに向けて、高校生たちは大学生と一緒に様々なアイディアを出し合い、実験で使う装置も自分たちで製作しています。

 

 

◆国東高校の生徒

 

「シャボン玉を宇宙空間でふくらませて強度を調べる実験。シャボン玉でバレーボールをしたり」

 

 

◆国東高校の生徒

 

「絶対に成功させたい」

 

 

実験は10月、愛知県で行われる予定です。

 

 

大分から宇宙を目指して…

 

 

未来の活躍が期待される人材の育成は地道に進められています。

 

 

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