秋の味覚 サンマは「豊漁」ブドウは例年以上に甘く仕上がるも…猛暑の影響で「小粒」に 大分

2025年09月16日 18:30更新

9月中旬に入ってもまだまだ暑い日が続いていますが、季節は少しずつ本格的な秋へと向かっています。

 

 

食卓にも秋の味覚が並び始めていますがことし、サンマやブドウなどにはある変化が起きているようです。

 

 

秋の味覚の代表格”サンマ”。

 

 

ここ数年漁獲量が減っていましたが…

 

 

8月、全国で水揚げされたサンマはおよそ4987トンと2024年の同じ時期と比べて2倍近い量に上っています。

 

 

近畿大学の有路昌彦教授によりますと2025年はサンマのエサとなるプランクトンが多く発生していることや海流の流れによってサンマが日本の近くまで到達したことで豊漁となっているということです。

 

 

 

大分市のスーパーマーケットを訪ねてみると…

 

 

◆TOS刀祢優月アナウンサー

 

「鮮魚コーナーに並んでるサンマを見てみると去年よりも厚みが増して脂がしっかりとのっているということです」

 

 

新鮮なサンマがずらりと並んでいました。身の厚みは増していますが価格は例年とほぼ同じ1匹350円。

 

 

売れ行きは好調で1人で2、3匹買っていく人が多いということです。

 

 

◆トキハインダストリー春日浦フードスタジアム 針川万亀男さん

 

「去年よりも(入荷量が)6割以上は増えている。たくさん(サンマが)取れているのでこれからも取れると思う」

 

 

 

 

 

飲食店でも好評です。

 

 

旬の食材を使った料理が楽しめるこちらの店では新鮮なサンマを堪能する人の姿が見られました。

 

 

◆男性客

 

「脂がのってめっちゃおいしかった。少し肉厚な感じがする」

 

 

◆男性客

 

「サンマめっちゃ大きくてめっちゃおいしい脂がのって久しぶりにこのサイズを食べた」

 

 

こちらでは、オーブンで外はパリッと、中はふっくらと焼き上げられていました。はしを入れるとふわっとほぐれます。

 

 

◆まぐろ料理ほとじま代表 広瀬満寛さん

 

「(例年よりも)脂がのっていて背中がぷっくり膨らんでいるので、とっても柔らかくておいしい。ものが良くって値段は一緒と思ってもらえれば」

 

 

一方、秋に収穫の最盛期を迎えるのがブドウ。

 

 

ですが、2025年はこの猛暑で異変が起きていました。

 

 

 

 

 

◆たすくファーム後藤勇人社長

 

「こんな形で間がスカスカで全然太りが悪い」

 

 

シャインマスカットは例年よりも小ぶりとなり、通常のものと比べると大きさに違いがあるのが分かります。

 

 

◆たすくファーム 後藤勇人社長

 

「早く梅雨が明けた影響と猛暑日がずっと続いている影響で、ブドウの実に関しては成長するタイミングで光合成を行うが、高温すぎるとなかなか出来ないようで、もしかしたらそれが影響して小粒になってしまったのでは」

 

 

一方で味に関しては例年以上に甘く仕上がっているそうで・・

 

 

◆TOS渡辺一平記者

 

「甘くてとてもおいしいです。実が小さいからか逆に凝縮されていて最高です」

 

 

こちらの農園ではシャインマスカットのほかにピオーネも育てていますが、こちらも猛暑の影響を受けて色づきが十分でないものが見られるということです。

 

 

こうした状況を踏まえ、農園ではハウス内の風通しを良くするために側面を開けるなどして調整してるといいます。

 

 

◆たすくファーム 後藤勇人社長

 

「熱中症が自分たちとしては気を付けないといけないところなので、しっかり体調を気にしながらブドウのことを第一に考えて、出来る範囲のことはやっていこうと思っている」

 

 

例年と少し違った様子を見せる2025年の秋の味覚。季節がこれまでと変わってきていることを感じながらも、旬の味を大切に味わいたいものです。

 

 

最新のニュース