国内唯一のホーバークラフト 大分空港アクセス便が就航 満席の1便が西大分から出港 35分で空港到着
26日、大分市と大分空港を結ぶホーバークラフトの定期便が就航します。かつてのホーバーは2009年に廃止となっていて、復活は16年ぶりです。
◆TOS 梅田雄一郎 記者
「定期就航をあすに控えたホーバークラフトですが、万全の状態であすに臨むため、きょうもこれから訓練へと向かいます」
25日午前10時前、大分市側のターミナルから1番船「Baien(バイエン)」が訓練へと出発。入念に準備して、翌日の就航に臨みます。大分市と大分空港を結ぶホーバーの定期便の復活は16年ぶりです。
かつてのホーバーが運航を始めたのは1971年でした。しかし、客足の減少などで当時の運営会社が経営破綻し、2009年に惜しまれながら、38年の歴史に幕を下ろしました。
それから11年後の2020年。
◆広瀬勝貞知事(2020年 当時)
「どうしたら、空港アクセスが便利になっていくかを議論してきた。ホーバークラフト方式でやってみようかなということになった」
大分市からバスで1時間ほどかかる空港アクセス改善のため、既存の施設を利用できるメリットなどから、大分県はホーバーの復活を決定。
当初は2023年度中の運航開始が予定されていましたが…
◆TOS 柴田真里アナウンサー(2023年11月)
「事故でぶつかった影響でしょうか、壁には白い線が入っています。また、少し先に進むとポールがなぎ倒されていて、ガードレールが大きく曲がっています。 事故の大きさを物語っています」
イギリスで製造された船体の納入が遅れた上、2023年11月には、まさかの操縦訓練初日の事故。
訓練中の事故はその後も相次ぎ、就航は大幅に遅れることになりました。
◆ TOS 佐々木理人 記者
「あしたから就航するホーバークラフト。難所とされているS字カーブで動きを確認しています」
空港側でも25日訓練が。事故が起きたS字カーブでは慎重に船体の操縦の確認が行われていました。
大分市と空港との間を35分で結ぶホーバー。空港の利用客からは期待の声が聞かれました。
◆大分空港の利用客
「(移動が)短時間になるので、非常に楽しみ。期待している」
「遊びに行くときに使いたい」
さて、26日のホーバーの定期便の就航に合わせ、西大分のターミナルとJR大分駅を結ぶシャトルバスの運行も始まります。運行は県の事業として行われ、10月までは運賃は無料です。駅側の乗り場はバスロータリーに設けられ、乗車は荷揚町からも可能です。駅とターミナルの間は11分で結びます。
いよいよ、16年ぶり復活するホーバーの空港定期便。
第1便は西大分発が午前6時55分、空港発が午前8時35分で、いずれもすでに満席です。2便目以降にはまだ席に空きがあるということです。