「皆様のお力添えのおかげ」アミュプラザおおいた10周年 2024年度の売上高は過去最高の249億円

2025年04月16日 19:40更新

大分県大分市にあるJR大分駅の駅ビルが開業して、16日で10周年を迎えました。

 

その中心となる商業施設の「アミュプラザおおいた」では2024年度の売上高が過去最高を記録しています。

 

10年の歩みについて関係者に話を聞きました。

 

 

 

運営会社が16日発表した「アミュプラザおおいた」の2024年度の売上高は、前年度と比べて103.4%の249億円でした。これは、241億円だった2018年度を上回り過去最高です。

 

 

ジャンル別では雑貨が64億円、衣料品が56億円などとなっています。

 

 

過去最高の要因については、2024年度に福岡と大分で行われた国内最大規模の観光キャンペーンの影響やポイントを還元するアプリの効果などが大きかったということです

 

 

また2024年度の入館者数は前年度と比べて99.4%の2152万人でした。

 

 

◆TOS梅田雄一郎記者

 

「アミュプラザおおいたの入り口には、このように記念の装飾が施されています」

 

 

飲食やファッションの店舗などが入り連日、大勢の人でにぎわっている「アミュプラザおおいた」。

 

 

開業からの入館者は、のべ2億1000万人を超えました。

 

 

営業が始まったのは今から10年前

 

 

 

 

 

◆TOS井下育恵アナウンサー(2015年4月16日)

 

「午前10時 アミュプラザついにオープンです。この日を待ちわびた多くの人たちが次々と入っていきます」

 

 

2015年4月16日に開業すると、初日はオープン前から3000人の行列ができたということです。

 

当時は183店舗のうち119店舗が大分初出店。お目当ての店舗を訪れる客で埋め尽くされました。

 

 

アミュプラザの開業以来、店を構え続けているのがセレクトショップの「SHIPS」です。

 

開業に合わせて福岡から異動してきた現在の店長も、当時の熱狂ぶりを覚えていました。

 

 

◆SHIPSアミュプラザおおいた店 浦崎三成店長

 

「最初の1、2週間は入店が途切れることなく盛り上がった印象」

 

「温泉のイメージが強かったので、そういった印象しかなかったが、ファッションがすごく好きなんだなというのは実感した」

 

 

一見、ライバルの出現に見えるアミュプラザの開業。駅前の商店街は当時から歓迎ムードだったということです。

 

 

◆大分市中央町商店街振興組合 小林裕二理事長

 

「大手のナショナルチェーンが郊外のショッピングセンターに張り付いて行って、街中からなくなったということで、そういったものを誘致してくれるという意味では非常に歓迎だった」

 

「我々の方から、例えば飲食店の比率をちょっと下げてくれないかとかいう要望はした」

 

 

 

 

 

大分市中心部の中核施設として順調な営業を続けたアミュプラザおおいた。2019年には来館者が1億人を突破。

 

 

しかし翌年の2020年、開業以来最大の危機が訪れます。新型コロナです。

 

緊急事態宣言が発令され、5周年となる2020年4月16日から1か月にわたり臨時休館となりました。

 

 

◆TOS白井信幸記者(2020年)

 

「こちらはフードコートです。一方の席を荷物置きとして使ってもらことで、客同士が真正面に座ることを避ける対策が取られています」

 

 

営業再開後もフードコートでは客席の間隔を空けるなど、さまざまな感染症対策を強いられました。

 

 

こうした苦難も乗り越えて10周年を迎えたアミュプラザおおいた。その原動力となったのは地域の支えだということです。

 

 

 

 

 

◆JR大分シティ 松本淳也社長

 

「今日があるのは、本当に大分の皆様のお力添えのおかげ。本当にありがたい」

 

「(売り上げなどが)当初の開発をするときの想定から見ると、かなり上回っているような状況でなので、そういった意味では予想を超える皆様に支えていただけているのかなと思う」

 

 

開業から10年。次の10年やその先の未来も、アミュプラザおおいたは大分の街に、にぎわいを生み出してくれそうです。

 

 

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