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ホーバークラフトについて、当初は予定されていなかった船にトイレを設置するかどうかの検討がいま進められています。
設置する場合は大分県大分市と大分空港を結ぶ定期便は就航がさらに遅れる可能性もあります。
佐藤知事にどう考えているのか聞きました。
ホーバークラフトを巡っては訓練中にこれまで7回にわたって事故が発生しました。
そのため、大分市と大分空港を結ぶ定期便の就航開始時期は当初、2024年3月の予定でしたが1年以上も遅れています。
佐藤知事に15日、定期便の就航の見通しについて聞きました。
◆佐藤知事
「いま時点でいつからという(就航の)見通しは立てられていない。より魅力の発信という意味では定期就航が早く出来るといいなと思っている」
就航の時期が見通せない理由の1つが船にトイレを設置するかどうか検討され始めたからです。
ホーバーは県がおよそ42億円を投じて3隻を購入しましたが、トイレはついていません。
設置は義務ではありませんが県民から設置を求める声が上がったことが検討が始まるきっかけでした。
設置するとなれば運航会社が費用を負担し、工事も行われるため定期便の就航時期はさらにずれ込むとみられています。
◆佐藤知事
「トイレも簡易トイレをぽんっと置くだけでいいのか、かっちりと船に組み込むようなトイレじゃないといけないのか。どういうものになるのかで(就航時期は)ずいぶん変わると思います」
運航会社の大分第一ホーバードライブはTOSの取材に対し「トイレの設置については県と話し合っている」と話しています。
ホーバークラフトを巡るこの問題について改めて見ていきます。
県などによりますとそもそも船舶安全法に基づく規定では、航行時間おおむね30分以内の船には「トイレは設置しなくて良い」と定められています。
ホーバーは西大分から大分空港まで片道およそ30分の所要時間を想定しているため設置の義務は無く法的には問題はありません。
そのため当初からトイレを設置する計画は無く3隻の船は完成しました。
しかし、別府湾周遊の運航が始まると利用者から「設置してほしい」という声が多く寄せられました。
また風が強かったり、波が高い場合には速度を落として運航し大分市と大分空港の間の所要時間が30分を超える可能性があることから県や運航会社がいま設置を検討しているということなんです。
ホーバークラフト3隻すべてにトイレを設置することになると費用や時間がかかることが予想されます。
訓練中の事故が発生し安全性の問題も抱える中でトイレを設置となれば、定期便の就航開始はますます遅れることになりそうです。