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春は別れの季節。今回は珍しい競技に青春を捧げた高校生の旅立ちに密着しました。
高校生活への想い、そして恩師に語った感謝の言葉とは…。
3月1日、大分商業高校では卒業式が行われ、233人の生徒が晴れの日を迎えました。
卒業生の1人、阿部優生さんです。実は彼女、ある競技に青春を捧げた高校生アスリートだったんです。
その競技というのが…。トラックやロードを歩いて速さを競う『競歩』。
優生さんは県内でも数少ない競歩の選手なんです。

県高校総体では優勝飾る
◆阿部優生さん
「競歩は他の競技と違ってルールが複雑なので最後まで何があるかわからないというのが一番の魅力」
元々、長距離の選手だった優生さん。高校2年生のころ顧問に競歩を勧められ、競技の世界に入ると、瞬く間に才能が開花!
県内の競技人口は4~5人と少ないですが、競技開始わずか3週間で県新人大会2位。
3年生の5月に臨んだ県高校総体では2位とおよそ4分もの大差をつけて初優勝を果たしました。
さらに高校生活最後の試合で、初の全国大会に出場。念願の大舞台で60人中16位という成績を収めました。
◆阿部優生さん
「競歩始めるまではあまり目標もなくて、ただ練習するだけという日々が続いていたが競歩を始めてから目標を立てて達成するために練習しようとか、競歩を始めてから競技者としても成長できたし、人としても成長できたなという風に感じている」

TOSの刀祢アナウンサーも競歩に挑戦
競歩のルールは大きく2つ。
1つ目は常にどちらかの足が地面に接していなければいけません。
そして2つ目はかかとが地面についてから、足が地面と垂直になるまでは膝を曲げてはいけません。
このルールをもとにどのくらいの速さで歩いているのか、刀祢優月アナウンサーが競歩のスピードを体感しました。
優生さんに400mトラックを実際のスピードで歩いてもらいます。
◆先生
「よーい、スタート!」
スタート直後から優生さん、トップスピード!あまりの速さに走って追いかける刀祢アナウンサー。

恩師との出会いが競技人生を変える
優生さんは1分52秒でゴール!そして刀祢アナウンサーは、17秒遅れてのゴールとなりました。
◆刀祢アナウンサー
「全然追いつけないです。疲れました・・・」
大分商業の陸上部の中で競歩をしていた選手は優生さん、ただ1人。
競技を始めたてのころは専門の指導者もおらず、1人で練習していました。
そんな優生さんの元に1年前にやってきたのが自身も競歩の選手だった俣川祐輝先生です。
競歩初心者だった優生さんを指導してきた俣川先生。辛い時も、嬉しい時もこれまで二人三脚で歩き続けてきました。

卒業で恩師に感謝と惜別の思いを伝え 新たなステージへ
◆陸上部 俣川祐輝先生
「苦しい場面が何度もあったと思うが、忍耐力があったり、挫折を乗り越えられる強い精神力を持っているのがいいなと魅力に感じた能力」
◆阿部優生さん
「去年4月に鹿児島から赴任してきてそこで先生と出会って、自分の競技人生が変わったので先生には感謝しかない」
そして卒業の日、優生さんや陸上部員たちは俣川先生へ感謝の言葉を伝えました。
◆阿部優生さん
「1年間ありがとうございました。先生のおかげで少しだけ競技者として強くなれたと思います。これからも頑張ります。ありがとうございました」
◆俣川先生
「卒業後も応援しているし同じ職業も目指すということなので大学卒業後も切磋琢磨して競歩競技を盛り上げていけたら。がんばってください」
俣川先生に出会って変わった優生さんの競技人生。その歩みは止まることなくまた新たなステージに向かいます。
