大分県立高校“不適切”な推薦入試 「強化部枠」で点数上乗せ 県教委と文部科学省に匿名の通報で発覚

2025年01月22日 18:20更新

本格的な受験シーズンが到来していますが、大分県立高校で実施された2023年の推薦入試が「不適切」と指摘されていました。

 

 

事前にリストアップした中学生に対し、合格が有利になるよう一定の得点を上乗せした高校があったことが明らかになりました。

 

 

 

◆県教委 高校教育課小野和正課長

 

「推薦入試の運用として妥当性に乏しい点が見受けられることから、文部科学省からの指導について真摯に受け止めている」

 

 

県教委によりますと、問題が発覚した県立高校ではおととしの推薦入試に向けて、強化する部活を指定し、顧問が全国大会出場の実績などがある中学3年生をリストアップしました。

 

 

そのうち、入学の意向を示して受験した生徒を「強化部枠」として扱い、合計点110点の3割近くにあたる30点を一律で与え、全員が合格しました。

 

 

こうした優遇措置のことを高校側は公表しておらず、県教委と文部科学省に匿名の通報が寄せられ、発覚しました。

 

 

文部科学省は「不適切」だとして県教委を指導。

 

 

県教委の調査結果、ほかにも1校で類似の事案が判明したということです。

 

 

 

 

 

◆県教委 高校教育課小野和正課長

 

「全ての県立高校の校長に対して 明確な選抜基準に基づいて適切に推薦入試を実施するよう注意喚起をした。当然すべての受験生に対して平等に機会が提供されるべき」

 

 

本格的な受験シーズンが到来する中、明らかになった「不適切」な試験の運用。

 

 

県教委は「疑念を抱かれないよう公正・公平な入試の実施に努める」としています。

 

 

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