巨人・甲斐拓也選手 大分市の魅力発信アンバサダーに
今シーズンの目標はプレーオフ圏内の6位を目指す
大分トリニータは1月5日、新体制発表会見を行いました。今シーズンは新たに9人の選手が加入。その中にはセレッソ大阪から完全移籍となった大分市出身で元日本代表清武弘嗣選手の姿も。16年ぶりとなる古巣への復帰について覚悟を語りました。その会見の詳報をお伝えします。
◆片野坂知宏監督
我々は16位という成績に終わりました。昨シーズンもこの会見で、目標をここで話しました。その目標には到底及ばない成績になり、残留争いという非常に厳しい戦いを昨シーズンすることになりました。
いろいろな要因はあったと思います。その要因を分析し、しっかりと今シーズンに生かさなければいけない。去年と同じではいけない。目標持って1日1日のトレーニング、一つ一つのプレー、1分1秒の時間。そういったものを選手も、そしてスタッフも、そしてトリニータというクラブも大事にして、目標に向かって、しっかりとやっていかなければ達成できないと思うので、そのような覚悟を持って臨んでいきたい。
今シーズンの目標はプレーオフ圏内の6位を目指します。
昨シーズンの16位を考えれば、相当難しい目標かもしれません。しかし、やれないことはない。やれる選手たちだと僕は信じています。
その選手たちを私がしっかりとマネジメントして、選手が夢中になるフットボールというものをしっかりと提示し、一戦一戦、一つ一つのプレーを大事に、後悔のないように戦う集団をつくっていきたい。
今シーズンは本当に難しいシーズンになると思います。
これまでもたくさんのサポーターがドームに足を運んで、アウェイでもたくさんの方が声援を送っていただいています。大分トリニータに関わる全ての方々、ファン、サポーター、スポンサー、行政、企業、本当に力を合わせて、この目標を達成できるように自分の持ってるものを全て出し尽くして戦っていきたいと思います。
馬場賢治コーチ「このクラブはJ1にいるべき、いなきゃいけない」
ーーー新加入コーチ・選手あいさつ
◆馬場賢治コーチ
大分トリニータと大分の街のために、自分の力を発揮したいと思って帰ってきました。このクラブはJ1にいるべき、いなきゃいけないクラブと僕は思ってるので、いれる力をつけるために、僕自身もしっかりサポートしていきたいと思ってます。
◆有馬幸太郎選手
いわきFCから来ました有馬幸太郎です。この大分トリニータという歴史あるクラブの一員になれたことをとても嬉しく思います。今シーズンこのチームの目標に向かって自分はゴールというところで貢献できるように、日々全力で取り組んでいきたいと思います。
◆古野優斗選手
この度U-18からトップ昇格しました。古野優斗です。誰でもプロになれるわけではないと思うので、その分覚悟と責任を持ってこの1年間戦っていきたいと思います。
◆佐藤隼選手
ヴェルスパ大分から来ました佐藤隼です。僕としては今年プロキャリア10年目の節目の年となります。7年ぶりにJリーグに帰ってきました。J2は初挑戦ですが、まずは一戦一戦、目の前の相手に負けないように開幕スタメンを狙っていきたいと思います。
◆戸根一誓選手
鹿児島ユナイテッドFCから来ました戸根一誓です。チームの目標を達成できるように全力で頑張りたいと思います。1年間よろしくお願いします。
◆天笠泰輝選手
ザスパ群馬から来ました天笠泰輝です。初めての移籍でちょっと緊張してるんですけど、大分トリニータのために全力で戦うのでよろしくお願いします。
◆榊原彗悟選手
横浜F・マリノスから加入しました榊原彗悟です。自分の特徴である攻守の切り替え、攻撃のリズムをつくるプレー、チームのためにとにかく戦う姿勢を前面に出して、このクラブの勝利、そして目標達成に向けて全力で頑張りたいと思います。
◆有働夢叶選手
中京大学から加入しましたFWの有働夢叶です。今シーズンは大分トリニータのJ1昇格だったり勝利に向かって、自身の特徴を発揮して、豊富な運動量を生かしてチームのために熱く戦いたいと思います。
◆宮川歩己選手
順天堂大学から来ました宮川歩己です。自分のできることを精一杯やってチームのために戦い勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。
清武弘嗣選手「日々の過ごし方や練習の取り組み方がキーになってくる」
◆清武弘嗣選手
セレッソ大阪から来ました清武弘嗣と申します。
自分が持ってるものを全て、このクラブに捧げたいと思います。1年間よろしくお願いします。
ーー質疑応答
(Q勝ち点や得点など明確な数字は)
◆片野坂監督
昨シーズンのプレーオフ圏内のチームが、勝ち点60以上は取っていました。
最後、千葉と仙台と争って7位の千葉も60以上取っていた。やっぱり勝ち点60というのはある程度目安になるのではないかというところで、まず勝ち点60を取りたい。
そして、昨シーズンも得点失点っていうところで数字を出したんですけど、今シーズンは得点は50以上取りたい。そして失点は昨シーズン我々は47失点でしたが、その中でもミスであったりとか、もったいない失点というのも多少ありました。
そういう中では40点以下っていうところは狙えるんじゃないかなと。そうしますと、得点50点以上失点40点以下っていうところでは、今シーズンプレーオフを勝ち上がったファジアーノ岡山がおそらく得点と失点の数といえば、大体それぐらいの数字になるのではないかなと。そういうところを目指して戦うと、プレーオフそして6位以内を目指し、両方勝ち上がってJ1昇格。最低限、J1昇格というものを目指すのであれば、そういう数字が必要になるのではないかと思います。
(Q今のトリニータに足りないものはあるか)
◆清武弘嗣選手
僕が言うことではないと思うんですけど、昨年はすごい苦労したっていうのを僕自身も知っている。全てを変えることはできないし、全部変えて新しいものを入れるというわけにはできないので、しっかりとオンオフの切り替えは大事だと思います。監督もミーティングで言ったように、日々の過ごし方だったり練習の取り組み方というのがここ1年キーになってくると思う。そういうとこからいい競争が生まれて、みんなで同じ方向を見ていければいいんじゃないかなというふうに思います。
片野坂監督「キヨは素晴らしいアイディアを持ってる選手」
(Q清武選手の加入によって期待することは)
◆片野坂監督
キヨは皆さんご承知の通り、世界で戦ってきた経験、日本代表、そして海外でのプレー、そしてキヨの良さというのは素晴らしいアイディアを持ってる選手だと思います。特にゴール前、得点への決定的なパスを出してくれたり、ゲームをコントロールする能力であり、やっぱりフットボーラーとしても素晴らしい選手だと思うので。
キヨが大分に帰ってきたことというのは非常に大きな意味があると思いますし、私自身はキヨにすごい期待をしてます。
もちろん戦力としてですし、試合で躍動してほしい。そういうキヨの良さを引き出すというのも私の仕事になってくると思うので。そして他の選手や、この新加入選手も含めて、キヨのプレースタイルもそうですけど、姿勢であるとか取り組みであるとか、そういったところもまた日々一緒に過ごすことで、学べる部分は非常に多いと思います。
悲願のJ1昇格を目指す大分トリニータは1月20日から宮崎県でキャンプを行い2月、ホームでの開幕戦で北海道コンサドーレ札幌と対戦します。