【回顧おおいた・話題】ガラスに激突したフクロウ、セイウチの赤ちゃん誕生、天皇皇后両陛下ご来県など
シリーズでお伝えしている「回顧おおいた2024」
最終日はこの1年間に県内で起きた災害を振り返ります。
◆TOS田辺智彦アナウンサー
「火災があった輪島朝市です。2か月以上たった今も時折風に乗って焦げ臭いにおいが漂ってきます」
元日に起きた能登半島地震。建物は倒壊、沿岸部には津波が押し寄せ、人々の生活を一変させました。県内でも2024年は地震への警戒感が高まった年となりました。
4月17日 豊後水道震源M6.6の地震が発生。
◆TOS藤村晃輝アナウンサー「揺れています。結構強いな」
県内では最大震度5弱を観測しました。
この地震では県内で2人がけがをしたほか、住宅の屋根瓦が破損するなどの被害が出ました。
その4か月後…
8月8日 日向灘震源M7.1 地震発生し、県内では最大震度4を観測。
豊後水道沿岸に津波注意報が発表されました。
この地震を受け、気象庁は「南海トラフ地震臨時情報巨大地震注意」を初めて発表。
◆TОS渡辺一平記者
「大分市の田ノ浦ビーチです。地震の影響を受けて、けさから遊泳禁止の看板が立てられています」
海沿いの施設では遊泳禁止や避難場所の周知が徹底されるなど県内でも津波への対策がとられました。
注意の呼びかけは1週間後に終了しましたが、2024年は緊張感の漂うお盆休みとなりました。
◆TOS児玉直輝記者
「佐伯市蒲江。激しい雨とともに立っていられないような風が吹いている」
同じく8月、「史上最強クラス」の台風10号が九州に上陸しました。
◆TOS牧野夏佳記者
「別府市の県道11号、別府一の宮線。 別府ロープウェイに向かう道路、水があふれて滝のようになっている」
線状降水帯が発生し記録的な大雨となり、川の氾濫も発生。県内4つの市で「緊急安全確保」が出されました。
◆TOS渡辺一平記者
「由布岳パーキングエリア入り口。 大規模な土砂崩れが発生し、本線にも大量の土砂が流れこんだということです」
交通にも大きな被害が出て、被災した東九州道では臼杵ICと津久見ICの間の通行止めがおよそ2か月間続きました。
県のまとめではこの台風で3人が軽いけがをし、住宅被害はおよそ450棟。
被害総額はおよそ370億円に上っています。
そして、台風とともにこの夏、悩まされたのが…。
日田では35度以上の猛暑日となった日数が過去最多の57日に。
その後、10月中旬には日田や大分などで各地点の観測史上最も遅い真夏日を記録。
2024年は異例の「暑く、長い夏」となりました。
11月には臼杵市中心部で大規模な火災が発生。中央通り商店街、通称「八町大路」の一角が火の手に包まれ、住宅や店舗などあわせて17棟が焼けました。
発生から1か月、復興は道半ばですが被災した人たちは仮店舗で営業を再開するなど少しずつ歩みを進めています。
2024年も県内に数々の爪痕を残した災害。
2025年こそ災いのない平穏な1年になることを祈るばかりです。