時速194キロ死亡事故 元レーサーが証言「運転操作が困難になる」弁護側「客観的な数値無い」大分

2024年11月08日 15:20更新

大分県大分市で起きた時速194キロの車による死亡事故の裁判員裁判は、8日証人尋問が行われました。

元レーサーでプロのドライバーの男性が「時速194キロでの走行は運転操作が困難になる」と証言しました。

2021年2月、大分市大在の県道交差点で小柳憲さんが車で右折しようとしたところ、時速194キロの車と衝突し亡くなりました。

当時19歳の男が危険運転致死の罪に問われていて、裁判員裁判3日目の8日は走行実験などの捜査に協力した元レーサーでプロのドライバーの証人尋問が行われました。

元レーサーの男性は現場の県道の路面はわだちや段差が多く状態が悪かったとした上で「時速194キロで走行した場合車体の揺れは大きく運転操作が困難になる」と証言。

「走行中に生じる騒音も非常に大きく運転手にかかる緊張感は増し視野も狭くなるため右折車両を正確に認識することは難しい」と話しました。

一方、弁護側は「証人は現場にどのようなわだちや凹凸があったか具体的に特定する作業を行ったわけではない。また、これらにより車にどのような影響が出るか客観的な数値などを示せるわけでもない」と指摘しました。

次の裁判は11月11日に予定されていて、視力や視野の専門家である大学准教授の証人尋問が行われます。


この裁判員裁判は危険運転致死罪が成立するかが最大の争点で、判決は11月28日の予定です。

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