時速194キロは「危険運転」か「過失」か 初公判で被告「よく分からない」危険運転致死罪成立が争点

2024年11月05日 10:05更新

2021年に大分県大分市で起きた時速194キロの車による死亡事故の裁判員裁判が大分地裁で始まり弁護側は争う姿勢を見せました。

危険運転致死罪が成立するかが最大の争点です。

この事故は2021年2月、大分市大在の県道交差点で市内に住む小柳憲さんが右折しようとしたところ、時速194キロで直進してきた車と衝突し亡くなったものです。

大分地検は車を運転していた当時19歳の男を当初、過失運転致死罪で起訴しましたが、遺族の署名活動などを受けてより刑の重い危険運転致死罪に変更しました。


 

迎えた裁判初日、遺族は

◆小柳憲さんの遺族姉・長文恵さん
「今後の同じような高速度で起きる事故の被害者遺族のためにも、勝ち取らなければならないものがあると思っている」

大分地裁で5日開かれた裁判員裁判の初公判で罪について問われた被告の男は「よく分かりません」などと述べました。

その後、弁護側は「進行を制御することが難しい高速度には該当しない、相手の通行を妨害する目的では無い」などと争う姿勢を見せました。

また被告は「小柳さんとご遺族の皆さんに心より謝罪します」と述べました。

裁判は危険運転致死罪が成立するかが最大の争点で判決は11月28日に言い渡されます。

 

 

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