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10月27日、栃木県で工業を学ぶ高校生たちがロボットの性能を競う大会「全国高校ロボット競技大会」が開かれます。この大会で2023年に初優勝を果たしたのが、大分県の佐伯豊南高校工業部です。2連覇を目指して今回の大会に挑む、佐伯豊南の強さの秘訣とは。
より速く・より正確に物を運ぶことが求められる「ロボット競技大会」
「全国高校ロボット競技大会」には、大分からは8月の県大会を勝ち抜いた上位5チームが出場します。
佐伯豊南高校工業部もそのチームの1つで、部員は3年生4人、1年生6人のあわせて10名で、少数精鋭で活動しています。
大会では決められた時間内でより速く・より正確に物を運ぶことが求められます。
ロボットはロボット自体を移動させるパーツと、モノをつかむパーツに分かれていて、どのパーツにも各校のアイデアがつまっています。
強豪校の秘訣は「部員の工作技術と最新技術」
その大会で2023年に日本一に輝いた佐伯豊南。強さの秘訣の1つ目は、「最新技術を駆使し部品は自分たちで作成」
実は競技で使うロボットの部品はすべて生徒が一から作ったものなんです。
物を運ぶパーツには3Dプリンターが使われていますが、豊南の3Dプリンターは作業スピードが速いため何度も試作品を作ることができ、より優れたロボットを生み出すことができるそうです。
コース練習ではロボットを動かしては調整するという作業を繰り返し行いますが、この際ミリ単位の調整が必要となり高度な技術が求められます。
このような部員の工作技術と最新技術が組み合わさることで豊南高校は強豪校となったのです。
顧問は「ロボットのプロ」
さらに、強さの秘訣2つ目は「教師陣がロボットのプロ」
顧問をつとめる江藤勉先生について部員は…。
◆部長・矢野琉之介さん
「豊南の工業部の魅力っていうのは僕ら部員が頑張っているっていうのもあるんですけど、やっぱり先生方のキャリアがとても豊富で頼りになっている」
「いつもはちょっと不愛想な顔をしてるけど(笑)話してみると時間が経つにつれ溶け込んできて、楽しく会話できるようになっていく先生です」
その江藤先生は部員たちについて…。
◆顧問・江藤勉先生
「結構騒がしい(笑)。作業が止まっちゃうので『話してないで作りなさい』と注意している。去年は部員が6人と少なかったがことしは10人になったので、役割分担もできてロボットを作る環境は良くなった」
江藤先生自身も高校3年生の時に初めてロボットを作り、ロボットに携わって30年。時には厳しく時には優しく生徒に寄り添った指導で赴任した高校を次々と強豪校に導いているという大分ロボット競技界の第一人者なんです。
そんな心強い顧問のサポートを受けながら、27日に迫った全国大会に挑みます。
2連覇目指し、いざ全国へ
◆江藤勉先生
「やるべきときはやってくれる生徒たちなので、ことしも連覇を目指して頑張ってもらいたい」
◆部長・矢野琉之介さん
「二連覇を狙って一位を目指して頑張りたい」
再び全国の頂点を目指して。佐伯豊南高校工業部の挑戦は続きます。