下水の汚泥からバイオマス燃料を製造 大分市に新施設完成 年間2881tの温室効果ガス削減見込む

2024年09月30日 18:40更新

下水を処理する過程で発生する汚泥からバイオマス燃料を製造する施設が大分県大分市に完成しました。

大分市志村に完成したのは下水汚泥燃料化施設です。30日、開かれた式典には大分市の足立市長など関係者およそ40人が出席しました。

この施設では下水を処理する過程で排出される汚泥を大分市や別府市など県内9つの市と町から集め、固形のバイオマス燃料に変換します。

製造された燃料は石炭などの代わりに発電所などで利用される予定で大分市の試算では年間2881トン、2770人分の温室効果ガスの削減を見込んでいます。

これまで汚泥は市外の民間の工場に運びセメントにしていましたがこの施設を利用することで、運搬費の削減や安定した処分が可能になるということです。

◆足立信也市長

「ごみや汚泥は日本が持っている資源の大きな部分。これを利用してかつ温暖化対策にも寄与する。今の時代、SDGsに適った取り組みだと思っている」

施設は10月1日から稼働し、建設費と今後20年間の管理費を合わせた総事業費はおよそ131億円です。

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