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大分県警「事件や事故に巻き込まれた可能性がある」
大分県大分市の会社員・五條堀美咲さん(32)が2016年に行方不明となってから25日で8年です。
大分県警では「事件や事故に巻き込まれた可能性がある」として、公開捜査を行っていますが、情報提供が減っていることが課題となっています。
こうした中、県警は風化を防ごうと、新たに五條堀さんの顔写真3枚を公開。
この写真を使って作成したチラシを26日に大分市内で配り、更なる情報提供を呼びかけることにしています。
これまでの経緯や捜査の状況などをまとめました。
「無遅刻無欠勤で勤務態度はまじめだった」五條堀さんが無断欠勤 2016年から行方不明に
大分市横尾のアパートで1人暮らしをしていた五條堀さん(当時24)。8年前の9月25日は仕事が休みでした。この日、五條堀さんは自宅の近くのネイルサロンを訪れたあと、友人とファミリーレストランで食事をするなどしていて、普段と変わった様子はなかったということです。
最後に五條堀さんの姿が確認されたのは2016年9月25日の深夜です。五條堀さんと会っていたのはアパートを訪れていた友人で、午後11時半頃に部屋を後にし、帰宅しました。
その後、五條堀さんは翌26日午前1時過ぎまで友人とLINEでやりとりしていたことが確認されています。
当時の勤め先によると、「無遅刻無欠勤で勤務態度はまじめだった」という五條堀さん。
しかし、26日は無断欠勤しました。福岡県に住む五條堀さんの両親は会社から娘が出勤していないことを電話で連絡を受けると、すぐに大分市のアパートを訪ねたそうです。
部屋の鍵はかけられた状態でした。
アパートの鍵はカードキーもしくは暗証番号の入力で開錠が可能なタイプのものでしたが、室内には複数のカードキーが残されたままでだったということです。
この時の部屋の状況について、五條堀さんの父親は「荒らされた状態ではなかった。普段と変わらない状況。洗濯物が干されていた」と説明しています。
両親は26日夜に警察に捜索願を出し、2016年10月6日に公開捜査となりました。
これまでに五條堀さんの携帯電話や普段持ち歩いていたトートバッグは見つかっておらず、携帯電話の位置情報は9月26日の午前6時前に自宅周辺で途絶えたままになっているということです。
トートバッグは大きさが横20センチ、高さ23センチ、幅17センチ。色はグレーで外側に飾りが付いています。
また、携帯電話は「iPhone 6s」で、色はゴールドだということです。
(画像=大分東警察署 提供 同型の製品)
2024年に入ってから寄せられた情報はわずか4件
県警ではこれまでに延べ4万7000人の捜査員を動員し、捜索を続けてきました。
周辺での聞き込みのほか防犯カメラの解析、池の捜索などを行ってきたほか、五條堀さんがSNSなどで交流していた200人以上からも話を聞いたということです。
県警には、2024年8月末の時点で321件の情報提供が寄せられていてますが、有力な情報はないということです。また、2024年に入ってから寄せられた情報はわずか4件に留まっています。
「必ず見つけ出す」 大分県警が顔写真を新たに公開 情報提供呼び掛けるチラシ作成
こうした状況の中、県警は五條堀さんの顔写真3枚を新たに公開し、この写真をのせたチラシを作成しました。
五條堀さんの様々な表情を知ってもらうことで、情報提供の増加につなげることがねらいだということで、26日には五條堀さんが当時住んでいたアパート周辺やJR大分駅など大分市内各所でチラシを配布する予定です。
9月5日に行われた県警の定例会見で萩尾伸司生活安全部長は「今後もご家族の意向を確認しながら、決して事案を風化させない、五條堀さんを必ず見つけ出すという強い気持ちを持って発見活動を継続していく」と話していました。
行方不明当時、五條堀さんは身長149センチくらいのやせ型で、髪は黒いセミロングでした。
情報提供は大分東警察署、電話番号は097-527-2131です。