餌代高騰で進む牛の「飼い控え」 国産の餌製造工場や酪農場をつくり牛乳の安定供給へ 大分

2024年08月23日 12:00更新

円安の影響で餌代の高騰など打撃を受けている酪農業界。牛乳の安定供給に向けて大分県ではある計画が進んでいます。

 

 

 

22日、大分県日田市で牛の餌を製造する工場の開所式が行われました。

 

 

この工場はグリーンコープ共同体などが約6億円をかけて日田市渡里に建設し、総面積は2000平方メートルで、1日で乳牛およそ1000頭分にあたる40トンの餌を生産出来ます。

 

 

工場は10月ごろから本格的に稼働し中津市耶馬渓町などの生産者に餌を提供していくということです。

 

 

 

 

 

背景にあるのは円安による輸入の餌の高騰です。輸入の餌に頼っている酪農家では「牛の飼い控え」が起きていて、課題となっているといいます。

 

 

◆グリーンコープTMRセンター長谷川慎吾センター長

 

「牧草や配合飼料が高騰している中で、いかに円安の影響を受けないで飼料を作っていくか、安定したものを作っていくかといった時に国産飼料に切り替える。そのシェアを上げていきたい」

 

 

グリーンコープ共同体と中津市の下郷農協、耶馬渓酪農組合は2023年に協定を結んでいて、工場の建設はその一環です。今後、1000頭規模の酪農場や牛乳の製造工場も建設する予定で、安定した生産体制を構築したい考えです。

 

 

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