タクシー強盗容疑で男を現行犯逮捕 女性運転手にハサミを突き付け「降りろ、刺すか」大分
15日午後5時の臨時情報呼びかけ終了に伴って、今後の日常生活での心構えなどを災害に詳しい大分大学の鶴成教授に聞きました。
◆大分大学減災センター鶴成悦久教授
「この一週間が過ぎたからといって危機が去ったわけではない」
「(南海トラフ地震が)30年以内に70%~80%の確率で起きる、M8から9の地震が起きるということは、全く変わっているわけではない。切迫度(の高い状態)はまだまだ続いていることになる」
8日に臨時情報の「巨大地震注意」が発表された際、気象庁は南海トラフ地震の発生確率は0.1%から0.4%となり平常時の4倍高まっているとしていました。
発表から1週間、この確率に変化はあるのでしょうか。
◆大分大学減災センター鶴成悦久教授
「0.1%から0.4%に発生確率が高くなったというところは(1週間経っても)「高止まり」。いつ発生してもおかしくない地震だということの認識をどう維持していくかが(大切だ)と思う」
「南海トラフ地震臨時情報って一体なんだ?そして今回の地震でどのような避難行動をとったかおそらく家族の中でも色々な話し合いがあったと思う」
「どうこれを日常的な防災の意識に繋げていくかがこれから我々に課せられる一つの大きな教訓」
臨時情報の呼びかけは15日で終了しましたが別の専門家は今後、日向灘で今回と同規模の地震が起きる可能性を指摘しています。
8日の地震は海溝型と呼ばれるものですがまずはそのメカニズムを見ていきます。
普段は陸側のプレートの下に、海側のプレートが潜り込むような形になっています。
この陸側のプレートが海側のプレートに引っ張られ沈み込んだ結果、耐えきれなくなり跳ね上がることで地震が発生。
これを「割れる」とも表現します。
日向灘の地震活動を研究している京都大学の山下裕亮助教は、8日に発生した地震の震源域ではプレートの一部がずれずに残った「割れ残り」がある可能性が高いと指摘しています。
その残った部分が割れた場合、日向灘では今回と同規模のマグニチュード7クラスの地震が起こる可能性が高いということです。
1996年の似たようなケースで見ると最初の地震から2か月後に大きな地震が起きています。
ただ、山下助教は、「割れ残り」の部分で地震が発生する時期は分からないとしています。
割れ残りがある可能性がある震源域は今回の震源より「浅い」ため、地震が発生した場合は今回よりも津波が高くなる恐れがあると注意を呼びかけています。