グーグル検索ランキング「大分 サイゼリヤ」が第1位 県内初出店に街からも歓迎の声
7月24日は土用の丑の日です。
記録的な暑さが続いていることしの夏をウナギを食べて乗り切ろうという方も多いのではないでしょうか。
ただ、ウナギにも物価高の影響が…
大分県内の状況を取材しました。
連日の厳しい暑さ…こうした中、スタミナをつけようと食べたくなるのがウナギです。
特に土用の丑の日はウナギを扱う飲食店が1年で最も忙しくなる日。
大分市のこちらの店も24日、多くの客でにぎわっていました。
◆客
「とてもおいしいです。元気になってしっかり仕事をしたい」
「この暑い夏を乗り切るためには やはり食べておいた方がいいかな」
多くの人たちが楽しみにしているウナギですが、実は懸念される状況が…
養殖のために必要なウナギの稚魚「シラスウナギ」が獲れなくなっているんです。
シラスウナギの国内の漁獲量は20年前は20トン以上ありましたが、昨年は約4分の1に減少。
1キロあたりの取引価格は20年前の10倍、250万円になっています。
こうした影響で、こちらの店でもウナギの仕入れ価格が高騰しているといいます。
さらに…
◆うな重 田辺篤史さん
「例えばお米も値上りをしているし、電気代、ガス代それからしょうゆ、みりん、お酒/全部値上がりしているというのが現状」
最近の物価高も相まって、厳しさは増しているといいます。
ただ、引き続き多くの人にウナギを味わってもらいたいと、「店の体力が続く限り」価格は据え置く決意です。
◆うな重 田辺篤史さん
「さらに値上げをするということになれば、 夏になったらウナギを食べるという 1年に1回の楽しみを考えているお客さんにとっては、夏のウナギをあきらめるという選択肢が現実になってくると思う」
一方、こちらは大分市のスーパーです。
先週の土曜日の20日から特設コーナーを設置していますが、こちらでも企業努力で価格を去年並みに抑えているということです。
◆客
「1年に1回だからね。食べないとね」
◆イオン九州 土居敏明さん
「物価高の影響もあり、価格が高いというのもあるが、 大きいウナギ、特大サイズのウナギを家族でシェアして食べるのが主流になっている」
客の多様なニーズに応えようと、大きなサイズの商品の一方、少量を希望する人のために小さなサイズも。
また、切る手間がかからないカット済みのものなど、様々なタイプの商品を手厚く取り揃え、売れ行きは好調だそうです。
物価高の影響に直面するウナギですが、返礼品としてお得に手に入れたいと「ふるさと納税」でも人気です。
杵築市にあるこちらの養殖場のウナギは市のふるさと納税の返礼品となっていて、その名も「温泉うなぎ」。
かけ流しの天然温泉で育てることで、皮も身もやわらかいのが特長で、次第に人気が高まり、ふるさと納税以外の注文も増えているといいます。
◆大分水産 三股茂樹社長
「(出荷量は)県外は多い。贈られて『おいしかったからまたちょうだい』という人も多い」
暑い夏を乗り切るためのウナギ。
物価高の中にあっても関係者の努力や工夫に支えられ、人気に揺らぎはないようです。