「重大さに悩んだ」「被告の主張は嘘だと思った」死刑判決を決めた裁判員 胸の内語る 無罪主張の大分強殺

2024年07月02日 19:00更新

2020年に大分県宇佐市で親子2人が殺害された強盗殺人事件で2日、大分地裁は「被告が犯人であると優に認められる」などとして佐藤翔一被告39歳に死刑判決を言い渡した。佐藤被告は「事件当日、ユーチューバーを名乗るプロレスマスクの男たちと合流し、事件に巻き込まれた」などと裁判で一貫して無罪を主張していた。弁護側は控訴する方針。

大分地裁の裁判員裁判で初めて死刑判決が言い渡された今回の裁判。
裁判官とともに判決を決めた、一般の人から選ばれる裁判員が記者会見を行い、死刑という判決に至った胸の内を話しました。

Q:判決をどう感じているか
◆裁判員の男性
「いろいろ悩んだ結果出た判決だがこれは妥当かなと思う」
◆別の裁判員の男性
「重い判決だったと思う。私たちは何日も何日も話し合ってきて、チームとして頑張ってきて結論を出した。私たちも納得して判決が出たと確信している」

Q:裁判の中でどこに悩んだか
◆裁判員の男性
「私たちは素人なので、裁判官の皆さんと話し合った。被告人が本当のことを言っているのか、嘘を言っているのか分からなかったが、たぶん嘘だろうと思い、こういう判決に至った」
「検察側は詳しく説明してくれて確かにそうだなと思った。弁護側の意見を聞いた時も、被告人は犯人じゃないのかなと思う時もあったが、最終的には検察側の意見だとみんなで判断した」

◆別の裁判員の男性
「死刑というその重大さに悩んだ。これはもう、裁判員全員悩んだと思う。チームとして決めていくということで心が和んだ。1人で決めるとどうしても負担が大きくなる。チームだったのでここまで来たと思う。偏ることは控えたいというのは、みんな意見があったので、そこで頑張ってここまで乗り切ったと思う」

 

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