“制服バンク”ひとり親家庭には無償で提供 自身もひとり親として苦労…活動続ける女性の思い 

2024年03月29日 18:40更新

まもなく、多くの子どもたちが学校に入学し、新生活を始める季節です。
こうした中、県内では制服などを再利用=リユースする活動が広がっています。
日出町での取り組みをご紹介します。

日出町のスーパーの店内にはリユース可能な制服などを入れてもらう箱が設置されています。

◆トキハインダストリー日出町店 阿南哲雄店長
「(毎月)少なくとも10点以上の制服などの寄付をもらっている。 それを必要としている人にわたっているのを見てうれしく思っている」


 

この活動を行っているのは「ひじまち制服バンク」の代表の花木真紀さんです。

◆花木真紀さん
「だいたい一度にこれくらい」


 

リユースの対象は制服のほか、ジャージやバッグなど幅広く対応しています。
この日、訪れた親子は柔道着を受け取っていました。

◆訪れた人は
「親への負担を抑えられるのでとてもいい活動だなと思う」

◆花木真紀さん
「この笑顔が皆さんに届けられるように一層頑張ります」


 

譲り受ける場合、1点につき3000円の寄付や補正の実費が必要です。
しかし、ひとり親家庭などにはすべて無償で提供しています。
そこには自身もひとり親として苦労した花木さんの思いが…

◆花木真紀さん
「日出町に娘2人を連れて引っ越してきたときに同僚が(娘のために)たくさんの制服を譲渡してくれて、とてもそれがありがたかった。善意の輪を広げていきたい」

これまでに約200世帯にリユース品を届けてきた花木さん。
この春も多くの品を各家庭へと引き継いでいきます。

 

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