覚えておきたい「災害用伝言ダイヤル171」 被災地で復旧にあたったNTT職員が語る通信状況…【大分】

2024年02月02日 12:00更新

能登半島地震から1か月。
私たちが改めて確認しておきたいことを取り上げたいと思います。

まずは実際に現地で復旧活動にあたった方のリアルな声です。

――NTT西日本大分支店 下村孝司さん
「まず現地に行くまでの道のりが、 被災している箇所が多くて、例えば片方の道が陥没してた りとか、片側通行とか。毎日、 何日間か通ったが迂回路が日に日に変わるような感じで」

石川県の穴水町で通信回線の復旧作業をしたNTT西日本大分支店の皆さんです。
大分支店からは1陣、2陣あわせて5人が穴水町に入りました。


 

主に作業をしたのが「上中(かみなか)集会所」という山間部にある地域の施設です。

――NTT西日本大分支店 下村孝司さん
「通信は全く駄目でしたね。携帯電話も駄目でしたので。まず我々の持ってるポータブル衛星っていう装置がありまして、衛星を使って通信をするという装置を設置しました。三種の神器じゃないですけども、ライフラインがあって当たり前の世の中ですから、やっぱり通信ができるっていうのはやっぱりほっとして、何かあったときに連絡取るっていう、ほっとされてる顔は見受けられました」


 

このような大災害が発生して安否確認の連絡が取りにくい時、NTTでは被災地と被災地以外を結ぶ「災害用伝言ダイヤル171」を開設します。
家族や大切な人の無事を確認するための伝言板です。
どんなものかご存じでしょうか?


 

――TOS小笠原正典キャスター
「大事なのは…、一度は体 験しておくことだと思います。 知ってはいても使ったことのない人が多いと思います。今日はそこでやってみたいと思います」


<伝言を録音するとき>

「171」に電話をかける

(ガイダンス)
「こちらは災害用伝言ダイヤルセンターです。録音される方は1、再生される方は2…」

「1」を押すと…

(ガイダンス)
「被災地の方はご自宅の電話番号を、または連絡を取りたい被災 地の方の電話番号を市外局番 からダイヤルしてください。被災地域以外の方は連絡を取りたい被災地の方の電話番号を市外局番からダイヤルして下さい」

番号をダイヤルすると…

(ガイダンス)
「伝言をお預かりします。ピッという音のあとに30秒以内でお話下さい」

伝言を入れる。
「(これはテストです。)正典です。私は無事です。安心してください。家は少し危険なので避難所の小学校に避難しました。落ち着いたらまた連絡をします」

このようにしてメッセージを録音していきます。


 

<伝言を再生するとき>
メッセージを再生したいときもガイダンスに沿って進めてみてください。

(ガイダンス)
「2024年1月25日午前10時51分に登録された伝言をお伝えします」

(録音したメッセージ)
「(これはテストです。)正典です。私は無事です。安心してください。」

このような形で録音されたメッセージを聞くことが出来ます。

また、この『災害用伝言ダイヤル』と『災害用伝言板(web171)』は連携しているので、スマートフォンやタブレットをよく使う人はこちらも便利です。
それぞれで登録された伝言内容を相互に確認することができます。

万が一の時のために、実際に経験しておくことはとても大事。
これも災害への備えですし、こういう経験も被災した人の気持ちを理解する立派な防災活動だと思います。

今は能登半島地震のために「災害用伝言ダイヤル」は使える状況にあります。
また平常時では、毎月1日と15日に体験利用ができるので、ご家族で一度やってみて理解を深めていただきたいと思います。

 

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