相次ぐ“サイバー攻撃” 個人情報流出のリスクどう防ぐ?「サイバー保険」に問い合わせ増 大分

2023年12月01日 18:00更新

大分県内でも相次ぐサイバー攻撃。
最近、日出町の社会福祉協議会や中津市の病院が何者かに攻撃されました。
私たちの個人情報が流出するかもしれないリスクをどう防げばいいのか、取材しました。

県内で相次ぐサイバー攻撃

 

ーー日出町社会福祉協議会 藤本英示事務局長
「まさかうちの社会福祉協議会のサーバーにこのような攻撃を受けるとは全く予測していなかったので非常に驚いている」

9月にサイバー攻撃を受けた日出町社会福祉協議会。
サービスの利用者のものとされる個人情報がインターネット上に一時公開されました。

中津市民病院も11月サイバー攻撃を受け、取引先の口座情報などが流出した可能性が。
病院は「インターネット回線の一部を変更した際にセキュリティーが脆弱になっていた」と話しています。



 

「東京でも大分でも、危険なのは変わらない」

 

大銀経済経営研究所がことし1月に行った調査では「サイバー攻撃を受けたことがある」と答えた県内企業は約1割に上っていて県内でもセキュリティー対策が重要となっています。

専門家は「東京でも大分でも、危険なのは変わらない」と指摘します。

ーー大分大学 吉田和幸教授
「相手からしたらどこでもいい。お金が取れれば。何か出来れば。脆弱性が残っているソフトをそのまま運用している(ところを探している)。だから場所は関係無い。(ウイルス対策などで)使っているソフトウェアがいつも最新の状態かどうか。特にセキュリティーの情報が出ていないかというのは(確認すべき)」


 

「サイバー保険」問い合わせ増

 

万が一の被害に備えようと問い合わせが増えているというのが「サイバー保険」です。

システムの復旧費用や情報漏えいによる第三者への賠償などが対象で、こちらの保険代理店ではこの1年で県内の5社ほどに保険対応したそうです。

ーーリミックス 今徳良社長
「対策をしていないことによって新規の取引停止されたり、そもそもお宅とお取引しませんというケースも実際にあるので自分の会社を守るためにもセキュリティー対策であったりサイバー保険は必要になってくるかなとは思う」

目に見えない脅威であるサイバー攻撃、私たちの個人情報を守るために行政や企業には万全なセキュリティー対策が求められています。

 

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