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日米共同訓練が始まり、大分県内でも日出生台演習場でオスプレイを使った演習などが予定されています。
演習場での共同訓練は今回初めて年2回行われることになり、この時期の実施について地元からは困惑の声が聞かれます。
ことし2回目…日出生台で日米共同訓練
玖珠町、九重町、由布市、そして宇佐市にまたがる日出生台演習場。
面積は約4900ヘクタールと西日本最大を誇ります。
今回ここで実施されるのは陸上自衛隊と沖縄駐留アメリカ海兵隊による国内最大規模の共同訓練・「レゾリュート・ドラゴン」。
離島の防衛を想定し、大分を含む5県と北海道で行われるもので、10月14日から始まりました。
日出生台演習場では日米約4100人が参加し、実弾射撃訓練などが予定されています。
また、日米の8機のオスプレイも使用されることになっています。
しかし、オスプレイを巡っては9月、大分空港に緊急着陸するなど各地でトラブルが…
さらに、日米共同訓練の実施は2月に続いてことし2回目で、訓練の反対を訴える地元の市民グループの思いとはうらはらの状況となっています。
ーーローカルネット大分・日出生台 浦田龍次事務局長
「大分県全体としてもどんどん軍事的なものが押し寄せている、迫ってきているとすごく感じる。そういう意味でもしっかりと見ていく必要があるなと思っている」
地元の畜産農家は困惑…「牧草刈り取り」の時期
一方、訓練が行われるこの10月、地元の畜産農家にとってはある大事な作業を行う時期にあたります。
ーーTOS野島亜樹キャスター
「ススキの穂が風に揺れ、秋ののどかな景色が広がっているのは日出生台演習場。そして、その中ではいま地元の農家が牛のエサとなる牧草の刈り取り作業を行っています」
それはウシのエサとなる牧草の刈り取り。
陸上自衛隊は普段、訓練に支障がない範囲で畜産農家が作業で演習場内に入ることを認めています。
繁殖牛38頭を飼育している衛藤洋次さんも、例年この時期に1年分の牧草を刈り取っていましたが…
ーー畜産農家・衛藤洋次さん
「日出生台の草が取れないというのは、すごく大変」
日米共同訓練の実施で、認められているはずの作業が自由にできない状況に…
衛藤さんなど畜産農家たちは国側に要望を伝え、訓練期間中でも作業できる日が設定されましたが、その日数はわずか3日間。
衛藤さんは必要な量の牧草を確保できないかもしれないと憤っています。
ーー畜産農家・衛藤洋次さん
「国の防衛も大切だが、わずか10数名しかいない地元で長いこと牛を飼っているそういう人たちにも配慮も必要じゃないかなってすごく思うし、本当困る」
安全保障環境が厳しさを増し、訓練場所として重要度が増す日出生台演習場。
その一方、地元からは困惑の声も…
こうした中行われる日米共同訓練は10月31日までの予定です。