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大分県出身で58歳の若さで亡くなった書道家「末広小華」さんの話題をお伝えします。
没後30年を機に彼女の功績を振り返る作品展が、いま大分市で行われています。
1935年に大分市に生まれ数々の作品を残した書道家、末広小華さん。
県職員として働きながら公募展に出展し高い評価を受けてきました。
◆県芸術振興文化会議 戸口勝司理事長
「作品の中に書かれる線が1本1本が非常に生き生きとして柔らかくて、包容力もあって。女流書家っていうのがその当時はあまりなかった。やはり出発点に末広小華という方がいる」
末広さんが日展に初めて入選したときの作品。
日展に17回入選した記録は県内ではいまも破られていません。
今から42年前、生前の末広さんにTOSがインタービューした貴重な映像があります。
◆末広小華さん(当時46歳)
「今のところは調和体で現代的な書の方を勉強していきたいと思うが、やはりその根底というのは古典」
末広さんは1993年に58歳の若さで急死するまで精力的に作品を書き続けました。
実は県内には末広さんの作品が数多く残されているんです。
大分市の大分空港跡地にある石碑もその1つ。
末広さんの母校でもある大分舞鶴高校にも。
1975年にラグビー部の全国大会優勝を記念して造られた石碑も手掛けました。
末広小華さんの書道展は10月4日まで県立美術館で開催されています。