台風6号の爪痕 土砂や倒木で通行止め…強風でなぎ倒されたヒマワリ…引き続き土砂災害に警戒を  

2023年08月10日 18:40更新

台風6号は大分県内を離れつつあります。

県の南部では10日未明に線状降水帯が発生するなど大雨となり、県内の至る所に爪痕を残しました。

◆TOS児玉直輝記者

「現在午前2時30分です。この時間、佐伯市の一部では線状降水帯が発生しています。佐伯市の中心部にいますが、まるで水しぶきのような横殴りの強い雨が降っています」

気象台は10日午前1時39分に県の南部に線状降水帯が発生したと発表しました。

8月5日の降り始めからの雨量は佐伯市宇目で412.5ミリ、由布市湯布院で369.5ミリなど5つの地点で平年8月1か月分の雨量を超えています。

午後6時現在も佐伯市や別府市など5つの市に大雨警報が発表されています。

◆TOS田辺智彦キャスター

「佐伯市宇目です。台風の影響で通行止めになっている道路の倒木や土砂の撤去作業が現在行われています」

県によりますと、現在も県道と市道の10か所で土砂流出や倒木などのため、全面通行止めとなっています。

豊後大野市緒方町の原尻の滝近くの県道では、田んぼ横の斜面が崩れ午前中から土砂を撤去する作業が進められていました。

一方、こちらは豊後高田市の長崎鼻リゾートキャンプ場です。

開花間近のヒマワリが台風による強風でなぎ倒されていました。

また交通機関の影響も続いています。

JRの普通列車は日豊本線の佐伯・延岡間が始発から終日運転見合わせに。

その他の区間は減便しながら順次運行が再開されています。

◆利用客(JR大分駅)

「あすが法事なのできょう中に(宮崎に)帰りたいなと思っている。足止め。高速バスもない」

空や海の便は徐々に通常運航に戻っています。

午後6時現在、由布市の全域には引き続き高齢者等避難が出されています。

大雨で地盤が緩んでいるところがあるため、気象台は土砂災害に警戒するよう呼び掛けています。

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